ジャスコ気仙沼店ができたのは僕が小6の頃だ。小学生だけで学区域外に出かけてはならない、という規則を破って同級生のW田君と行ったきり、ジャスコへ行ったことがない。家族での買い物といえば気仙沼スーパー本郷店かハマダだった。ベビーシートつきのカートに妹を乗せ、上下のカゴに卵や納豆が積まれていく。今思えば家族の幸せの瞬間だったかもしれない。中学になると部活で減り、高校になると親と一緒に買い物なんて恥ずかしくてできなかった。家族で楽しさを共有できる買い物はせいぜい小学校高学年くらいまでなのだろう。
土曜の昼下がり、ジャスコを覗いてみた。チラシを岩手県南にも折り込んでいるようで、2割強が岩手ナンバーの車だった。家族連れが多い。タクシー乗り場には6台待機していた。目線より低い陳列にして空間を確保している。回遊性も高い。客動線はカートを4台並列しても余裕がありそうだ。投げ込み陳列は意外と少ない。アパレルは黒系が多かった。ワインはシャンベルタン3000円前後が売れ筋のようだ。書籍はベストセラー中心。これまでのスーパーマーケットよりも何枚も上で、百貨店に近い陳列をほどこしていると感じた。
カートに子供をのせ、缶詰を選んでいる家族の姿がなんだかほほえましい。ウォルマートのように「エブリデー・ロープライス」だけでなく、娯楽の要素も兼ね備えているように見えた。
KENJI
コメント