(1)「オメの部屋、ラッツァクッツァネェな」
(2)「ラッツァクッツァネェごど言わねでけろ」
まず、リズムを楽しんでほしい。分解するとラッツァ、クッツァ、ネェ=タンタ、タンタ、タンだ。この言葉もまた「すったのはげだの」と同様、ビートを刻むと言いやすい。練習してみよう。斉藤孝メソッド風ならこうだ。
・4拍子の指揮をしながら発音してみる。3拍子も可。
・「あるある探検隊」のように行進して大手を振りながら発音してみる。
・スキップしながら発音してみる。
・阿波踊りのお囃子にあわせて発音してみる。
ここまでマスターできれば十分である。基本はスウィングだ。さらにマスターするなら、次の英文を参考にするとよい。
What's your name? (ゥラッツァネェ)
What time is it now?(掘った芋いじくるな)、sightseeing(斉藤寝具)の逆バージョンだ。アメリカ南部、テキサスなまりのブッシュ大統領の発音に耳を澄ますと良い。
いつの頃から使われるようになったのか、語源は何かも知らない。「埒があかない」が訛って、クッツァは韻をふむ語感を付け足したのか「食っちゃあ寝」を足したものだと勝手に想像している。「無秩序な状態」「整理されていない」「訳の分からない」「だらしない」といったところだろう。ラッツァネェとも言うが、我が家はラッツァクッツァネェ派だ。
難解な数式が解けなくて「あ〜、ラッツァクッツァネェな」と独り言を吐いていたのを思い出した。裁縫の課題で針に糸が通らずグジャグジャにして「あ〜、ラッツアクッツァネぐなった〜」と言われたこともあった。そう考えると、「面倒くさい」「イライラして何かに当たる」も含まれてくる。いずれにせよ、発言者当人が不快な心情を吐露するフレーズなのだ。