会話の交差点
盆暮れに帰省する位なので、気仙沼に市民参加の「お休み処」があるとは知りませんでした。しかも、いつものように気仙沼かほくWEB版を見ていたら店米山武の軒先もなるんでないの。ビックリです。
それを知って、真っ先に脳裏をよぎったのは水戸黄門のこのシーンでした。
「この茶屋の団子は絶品だなぁ。ねっ、ご隠居さま!」
きなこたっぷりの団子を頬張るうっかり八兵衛。
すかさず角さんが「おいハチ、そんなに食ったら喉に詰まらせるぜ。」と茶化すと同時にむせる八兵衛に和気あいあいの雰囲気。
ところが、矢七の密書が柱に突き刺さり一行に緊張が走る。
黄門様「フムフム、悪党の尻尾が見えてきましたな。」
効果音「デデーン。」
CMへ。
状況が変わるお休み処。考えてみたら水戸黄門だけでなく、ハーフタイムのサッカーベンチしかり、タイムを取ったピッチャーマウンドしかり、体を休めると同時に状況の流れを一変させる力を持つのが小休止であり、お休み処なのかもしれません。店米山武の軒先がそうなるかどうかは分かりませんが「せめて毎日拭いて雨風に当たらないよう夜は中にしまうぐらいしかできないけどね」とSeikoは言っていました。
それから「お休み処」は観光客用にとのことですが、地元の方に積極的にお使いいただきたいと存じます。ベンチに誰々用なんてありません。むしろ岩手銀行や佐々木小児科の待合として使っていただきたいぐらいです。商店街にスピーカーをつけて「フミヒデさん、お申し込みの3億円の借り入れの審査は通りませんでした」とか「ケンジさーん、下痢止めのお薬できましたよー」なんて放送されたら恥ずかしいので順番が来たら呼びに来てもらいましょうか。まぁ、そこまでいかなくても井戸端会議の場所になったらいいなと思います。幸いバス停前ですので加新亭のベンチが満席の時にはぜひお使いください。
それから経験上ベンチに座る目的は「単に休みたい」「ひとりで思索にふけりたい」「ベンチに座る相手と話したい」というくらいで「誰かに話しかけられたい」と思って座ることはありませんでした。せっかくの縁ですので粗茶でも差し上げたいところですが、もてなさないおもてなしをさせていただく場合があるかもしれません。ご年配の方なら話しかけやすいのですが、年頃のカップルが座ったら迷ってしまうことでしょう。愛の告白か、別れ話か判断がつかないからです。愛の告白が成功したなら金婚もとうに過ぎ、仲人成績7勝2敗のSakichiとEikoが祝福して差し上げます。別れ話なら、予めお申し込みいただければ隣の坂本商会に頼んで、BGMにラブイズオーヴァー(欧陽菲菲)でも流して差し上げます。
お休み処「店米山武」でこれからどんなドラマが生まれるのか楽しみです。
帰った時くらいは掃除しますので。
KENJI
おんちゃーん!ベンチがあってバイクが置けなくなったから、これからは体一つでお茶のみに来てね♪
…あ!二人ともね☆
投稿情報: ヨウコ | 2005-04-06 00:07