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2010-09-25

興味深い話

投資銀行につとめる知り合いが「世界的に見たら水産業は成長産業」という。本当ですかと思うような話ばかりで、思わず「また君たちは穀物バブルの再来を狙っているのか」と意地悪な質問をしたら、本気で反論されました。

要は世界的な人口増、発展途上国の経済発展、魚食の世界的普及から、少なくとも10年で20%の伸びはあると金融関係者は見ている模様。日本の冷凍技術や加工技術は世界一だとのこと。知りませんでした。

漁撈、造船、冷凍、加工、水産の技術が集積する気仙沼の未来は明るいと思いました。なーんて、分がったふりして失礼しました。

KENJI

コメント

いやいや本当だと思います。

「気仙沼に何もねぇべっちゃ!」という人たちが多いように思います。

市民が気仙沼のよさに気づいていないのだと思います。

撮影をしていると、「景色でも気仙沼いい!」(海外は気仙沼の大島だけですが)

さすが世界を歩く「KENJIさんの目」は、すごいですね。

>秋彦さん

世界っつってもアメリカ位しか歩いてないんで、おしょすいです。気仙沼辺境説はよく聞きますが聞き分けが必要だと思っています。観光スポット、歓楽街、文化施設、仕事において、仙台や東京と比べて何もないことを嘆いているように感じています。それらに共通するのは「パッとした日々がほしい」ということであって、決してハードの問題ではないと思うのです。自身の不全感を地域のせいにしてしまう場合もありましょう。それと自虐史観に近い「自虐郷土観」。斜に構えて「いかにだめな土地かを言うオレ、かっこいい〜」みたいに感じる時もあります。それと、自分ではよいと思っていても、口に出したらバガだと思われるから「何もないところで」と遠慮している場合と。

一昨日、仕事で仙台にある温泉ホテルで泊りました。この周辺は、海外からも多くの観光客が来ているとのことです。

気仙沼地方でも、海外の富裕層を狙って、との考えもあるようですが、日本人で「来市していない多くの方がいる」ことも思慮することも必要ですね。

今年3月、『仙台学』(荒蝦夷社)の取材で、気仙沼市内の建物を仙台在住の建築士、河北新報社の記者の方とそれを見て歩きました。もちろんKENJIさんの実家もご家族の歓待を受け見させていただきました。一様に「歴史的建物だ」と感激をしていました(詳細は『仙台学』VOL9)。彼らの話から「ものの見方をいかにするかが大切だ」ということを教えられた気がしました。

そういえば、一昨年でしたか、気仙沼で堤監督の『自虐の詩』の撮影があり、それがヒットしましたね。

>秋彦さん

さすが、色々と観察されて考えていらっしゃるんですね。おみそれしました。コメントの趣旨は「観光地として注目に値する地域か」と理解しましたが、おっしゃる通り映画の撮影があったり、昭和の町並みが残っていたり、他の地域にはない日常があるんだと思います。魚市場に並ぶサメとか、岸壁に係留されるマグロ船とか、下から見上げる造船所とか、ふだんのありふれた日常が、他所の人からみれば新鮮に感じるのではないでしょうか。そういう視点でみると、気仙沼にはまだまだ注目に値する観光資源が眠っているのだと思います。

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河原田ライブカメラ

BBっといー東北