ケンプトン窯探訪
インターステート78でマンハッタンから西へ200キロ、ウィリーさんの窯へ1年ぶりに行ってきました。なだらかな丘が続くアパラチア山脈の中にあるケンプトン窯。この辺は1934年に世界で始めて猛禽類の鳥獣保護区に指定され、毎年2万羽近い鷹や鷲、隼などが羽根を休めに立ち寄るそうで、空を見上げると鷲なのか鷹なのか分かりませんが、ゆったりと泳いでいました。
地上では5月中旬の窯焚きに向けて、作業場にはくすりがけを待つ器がずらりと並び、蹴りろくろの上にも器が重ねてありました。
地元の土、蹴りろくろ、登り薪窯、作品の半分以上は徒労に帰す…大量生産の時代にこういったプロセスを繰り返し、しかも北米でひとり黙々とこなしている姿勢には本当に尊敬してしまいます。
窯出しの時はどんな形に仕上がっているかワクワクするでしょうと言ったら、「ガッカリする方が多い」と語っていました。それだけ自然の力にゆだねているということなのでしょう。
写真はウィリーさんの愛娘、サマンサちゃん(1歳半)です。彼女の瞳のような青く透き通った器が続々と出来上がるのを楽しみにしています。
ケンプトン窯 窯焚き
5/14(土)15(日)
友人が駆けつけ、薪をくべるのを手伝います。
KENJI
ウィリーさん!お久しぶりです。
今度はサマンサちゃんも一緒に遊びに来てくださいね。
投稿情報: takeyama一家 | 2005-05-04 14:53