にわか歌人
いままで何十人が目にしたでしょうが、解読できたのは今回が初めて。福島県浪江町からお見えになった天野美術館の館長さんに解読していただきました。変体仮名で「こころ多に まことのミちに 可なひなば いのら須とも 可みやまもら舞」と書いてあります。「心だにまことの道に叶いなば祈らずとも神や守らん」と菅原道真が歌ったともいわれ、もとは松花堂昭乗が歌ったようですが、その真偽はよく調べていません。30年ぐらい前に、sakichiの恩師が大切にしていたもので、亡くなった時に未亡人から頂きました。加藤翠柳書で、生き方を示す心の歌だそうです。
天野先生、ありがとうございました。家宝にします。そしていつか、天野美術館にお邪魔させていただきます。
もう一枚小島政二郎書の短冊。
「ほそぼそと
如露のそそげば 籠ぬちの
小鳥らあはれ みなさんざめく」
大正文壇史に残る人気作家だそうで、初めて知りました。「小鳥」の部分が「小島」とも読めますし、洒落っ気のある方だったのでしょうね。たまには文学に勤しむのもいいかな。
SEIKO
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