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2005-12-03

鼻地獄耳地獄

Tentenya  のっけからハプニング続きで、新幹線の隣席はこともあろうに楽天監督夫人だった。カウンターで通路側しかないと言われて満席に近いのは予想していたけど、それならそうと言ってくれよお姉ちゃん、これじゃ眠れないじゃないか…と心の中で八つ当たりした。僕の座席には読みかけの雑誌が置いてあったので、参ったなあと思いつつも声をかけた。

「すみません、そこ僕の席ですが空いてる座席に座ります。」
「あら、そう。これ仙台まで止まらないんでしょ。」
「いえ。上野と大宮にも止まるようです。」
「…。」

僕は近くの座席に身を隠していたが、こういう時に限って満席になってしまう。結局、上野駅から隣同士で仙台へ向かった。それにしてもアメリカでもかいだことのない香水の香りが車内に漂っている。発信源は隣席だ。これは鼻腔への拷問である。さすがに大宮駅を過ぎたあたりでギブアップしてデッキで深呼吸し、宇都宮駅を過ぎたあたりで鼻が慣れたのか麻痺したのか、いくぶんか和らいでいたので席に戻った。昨晩徹夜だったしゆっくり眠ろうと思って予約したグリーン車。目的を達成すべく、備えかけの毛布をかぶって一気に眠ったら仙台に着いていた。

 彼女は僕のイビキに悩まされたに違いない。お互い様だった。

KENJI

(1)仙台駅前の「気仙沼・あさひ鮨」へ寄ったら、本店にいた30年選手のM田さんが握っていたので、念願の戻りガツオのハラスを握ってもらった。うまいー!
(2)同級生と気仙沼のそば屋へ行ったら、惜しげもなく森伊蔵が置いてあった。すげー!

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コメント

な~んて不運な!
強い香水くらい不愉快なことはありません。
でも本人は気がつかないのよねェ~

>影山のり子さん
でも気仙沼に戻ってから楽しいことずくめなんで厄払いしたと前向きに思っています。

そうですか。大変でしたね。
旅は道連れと言いますが、短い新幹線の旅でもいろいろなドラマがあるのですね。
私の場合は、仙台駅から東京駅まで新幹線を利用したときの隣人の話。
その日は強風で朝7:15分発の新幹線の出発が大幅に遅れてしまった。
隣人といつ東京に着くのだろうかという話をきっかけに、四方山話を始めた。
途中で何となく隣人が芸能界関係の人ではないかと気づいた。
隣人も私の様子を見て自己紹介をしなければならないと思ったのか、素性を明かし始めた。
「杜けやきの母でございます。」
おう、なんと言う幸運。
それから話題が尽きなくなり、新幹線が出発するまでの待ち時間を楽しく過ごせた。
別れ際に、杜けやきさんのテレホンカードをもらった。
今でも定期入れの奥に大切にしまっています。

 いろんな出会いがあるものですね。
 最近は新幹線での出張はめっきり減りましたが、前職では年間130回出張していたので計算したら地球2週半、年間約10万キロも乗っていました。
 駅や空港、港もそうだと思いますが、出会いと別れ、期待と不安が交錯する場所というか、劇場効果があるというか、何かワクワクするような雰囲気がとても好きです。新幹線に乗ってからもどんな人が乗っているか端から端まで歩いて観察します。修学旅行生だったり、出張の帰りで酒盛りしているサラリーマンだったり、受験生だったり、ハネムーンだったり。動き始めた汽車にひとり飛び乗るのはちあきなおみぐらいで、みんな目的があって乗っているんですね。体を運ぶと同時に気持ちも運んでるのは当たり前なのですが、いろんな感情を乗せて走っていると思うとワクワクするのです。

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