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2006-06-06

IT野武士

 新型検索エンジンsagoolについて。途中で書き残していたので追記すると、先月末、sagoolを開発した会社の代表からメールがきた。I子君、たしか29歳。6年前、東大の仲間たちとソフトウェア開発の会社を立ち上げ、今では150人のスタッフを抱える大所帯だ。彼の会社へ訪れるたびに人は増え、フロアは広がり、増殖とはこういうことなのだと痛感する。会社名はチーム☆ラボ。それはいいとして、彼からのメールにはこうあった。

「NTTのgooさえエンジンをグーグルに変え、日本から、検索エンジンが、絶滅し、情報化社会において、もっとも、大事な「検索技術」が消えてなくなりそうです。情報化社会も、米国に支配されてしまいます。そんな未来が、来ないよう、日本から、検索サービスを、「討ち死に覚悟」で出していこうと思っております。」

 検索を制するものがネットを制すると言われてきた。そこに敢えて立ち向かう心意気を買いたい。彼らはマネーゲームに乗じない。あくまでも技術で勝負しようとしている。しかし生き残るかどうかは、ユーザーの手にかかっている。検索されなければ、質が向上しないからだ。そしてsagoolはユーザーの利便性を追求しつづけていく。

 この正の循環がうまれるよう、応援したい。

KENJI

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コメント

kenjiさん日本版の検索エンジン、応援したいけれど、試してみたら今のところ使い物にはなりませんでした。今後の成果を期待します、と言うしかないかな、、、ごめんなさいねこんなコメントで。
でも本音の意見が必要でしょう?

seikoさんは天才?
あれから40人以上の人が、私のHP隠しページにチャレンジしてくれているようですが、見つけれくれたのは未だに3人だけですよ~。
普通の記念品のほか、seikoさんにはおからコンニャクも加えて送りましたので、そのうちそれで何を作ったか教えてください^^

>影山のり子さん
いえいえ。そういう率直な感想が成長の糧になると思います。検索順位がヤフーやグーグルと違うんで違和感があると思いますが、僕が見た感じではグーグルに似た結果で、順位が多少違うような気がします。ともあれ、メジャーエンジンと併用してぜひお使いいただければ幸いです。

[討ち死に覚悟で]
と言うことになるのでしょうね。
私の周りを見渡すと、純国産では、OSのTRON、日本語ワープロの「一太郎」、データベースでは「桐」が残っている程度ですね。
「検索エンジン」をどう捉えるかによりますが、単なるWebアプリケーションなのか、それとも情報インフラとして捉えるのかで評価も違ってきます。
情報インフラとするなれば、国策として利益抜きにやり続けることになります。
ただ、利用者からすれば他の「検索エンジン」と同じ印象を受けます。
応援するつもりが、単なる批評になってすみません。

>曽根三明さん
そうですね。一太郎も最近見なくなってしまいました。sagoolはベータ版なのでこれから改良されていくことでしょう。

お久しぶりです。覗いてみました~。気づかぬうちに他国の物ばかりが氾濫している日本で何においても自給自足を目指す方は素晴らしいですね。是非応援したいです。アメリカ批判しながらもアメリカが好きなのは、自国の良い所も悪い所も批判できる国民性ですかね・・・

>三茶くまさん
どうもこちらこそ久しぶりです。お祝いするする言いながら2年以上経ってすみません。今度まとめて。

ITだけでなく、食糧もそうだし、電気製品も輸入だし、モノと情報はかなり国際化されてしまいましたね。ITはとくにアメリカ主導の流れ、というか国益の源泉として何が何でもイニシアチブを握ろうとしているから、そこに敢えて挑んでいくとは大したものだと思います。長いものに巻かれ、寄らば大樹の陰、細く長くをモットーにしている、というわけでもありませんが、僕にはできないことです。

アメリカへ出かけて思うこと、愛国心と言ったら語弊があるかもしれませんが、確かに自国好きは多いように思います。その根底には移民でできた国だから、「自分が国を支えている」という意識が強いのだと気づきました。愛国心や自国好きとはニュアンスが違うかもしれませんが、そのように感じています。

パーティーでこんな話を聞かされました。
イタリア国籍のパン屋が国籍取得審査で3つの質問を受けた。現在のアメリカ大統領名、過去の大統領3名を述べよと聞かれ、正しく答えた。3つ目の質問で、君は大統領になりたいかと聞かれ、yesと答えたらパスできる。なのに「俺はパン屋だから大統領になりたくない」と答えて取得できなかった、と。
それを聞いた周りのアメリカ人はゲラゲラ笑っていて、何がおかしいのかさっぱりわかりませんでした。実直なパン屋に敬意を表して笑ったのか、アメリカ人たるもの皆大統領の気分で生活するんだぜという心得なのか今も判然としません。

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