母胎の記憶
畠山美由紀全国ツアーの最終公演。オーチャードホール。おおお、美由紀ちゃんもいよいよオーチャードかあ、何だか我が事のようにうれしい。1階席はほぼ満席。最後はスタンディングオベーションで観客に迎えられている。身震いがした。
胸から背中に突き抜けていく歌声はもちろん、歌詞の行間にある情感が伝わってくる。あたたかくて、やさしくて、懐かしくて、みたいな、旋律にも歌詞にも属さない何かが心に届く。あれは一体何なのだろう。聴きながらそればっかり考えていた。天井を見上げたり、腕組みながら床を見たり。傍から見れば落ち着きのない迷惑な客だったことだろう。
それにしても今までの人生で、こんな気分になったことがあるか頭の引き出しを探っているが見つからない。でも確かに体験している。既視感があって余計気になってきた。そんなこんな記憶をたどっていくうちに、ひょっとしてこれって母胎にいた頃の気分なのかなぁと思った。って死後も生前もどんな気分かは誰も知らないし。ウーム。この包み込まれる心地よさ、どう説明したらよいのだろう。
KENJI
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