« 猛禽類を追う | メイン | 57年ぶりに »

2006-09-12

業はめぐる

Groundzero

 8時46分からマンハッタンのあちこちで、黙祷のサイレンが何度も鳴っている。

 2001年9月11日朝、僕はトロントからニューヨークへ向かおうとしていた。荷物をまとめ、NHKの国際放送をみていたら突然中継画面に変わった。映画かと思うような光景が映しだされる。アメリカ人の友人は、両手で頭を抱え「オーマイガッ」を連発していた。翌日の午前中に行くはずのWTCが崩れていく。一日違っていたら瓦礫に埋もれていたかと思うと、今でも背筋が凍る。

 それから1週間、「真珠湾以来の奇襲」と報じる米メディアもあった。書店には真珠湾攻撃の関連書籍が平積みされ、無差別テロと一緒くたにされて悲しかった。と感じていたところに、日本人有志でワシントンポストに意見広告を出すことを知り、僕も名前を連ねた。America, We are with you。同時多発テロは真珠湾攻撃とはまったく違ったものであり、私たちはあなた方と同じ痛みを分かち合っている、といった内容だ。

 あれから5年。with youと言いたくても、アメリカだけが突っ走っているような気がしてならない。どちらかがギャフンと言うまで続くのだろうか。

 グラウンド・ゼロの脇に特設された鎮魂の鐘をついてきた。

KENJI

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
https://www.typepad.com/services/trackback/6a0128759cdc29970c0120a69abf75970b

Listed below are links to weblogs that reference 業はめぐる:

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

河原田ライブカメラ

BBっといー東北