日本の絹展2007
去年みた小石丸が気になって、今年も日本の絹展2007へ行く。真っ先に蚕コーナーへ行ったら、小石丸のほかに日106号、中108号も置いてあった。って、まるで囚人みたいな名前じゃないの。もっといい名前もあるだろうに、106だの108だの番号で呼ばれて気の毒だなと思った。けれど、どう呼ばれようが蚕は蚕。命名するなら桑をくれといわんばかりの食欲で、ムニャムニャと桑の葉をかじっていた。
去年と違って、どの品種も生後1週間前後で糸を吐き出す前だった。タバコの吸殻大の幼虫がムニャムニャと桑の葉を規則的にかじっている。一口で塩粒くらいだろうか。小刻みに20回くらい繰り返すと口に溜まるのだろうか。その反復作業をひたすら続けた結果、きれいに茎だけが残っていた。近くにいた若い研究者に聞いたら、3週間ひたすら食べ続けるという。恐るべし。
しかも桑しか食べない。似た成分の葉を与えても見分けがつくらしく、その葉だけが残ってしまう。なぜそうなのかは目下研究中とのこと。リンゴを与えたら成長が止まったとか、桑の葉が足りないと糸の量が減るとか、聞けば聞くほど面白い。
『日本の絹展』
7/25(木)~7/30(月)(最終日は18時閉会)
日本橋高島屋8F催事場
KENJI
コメント