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2007-07-20

イラストノート

Illustnote

 雑誌『イラストノート』で6ページにわたって、奥原しんこさんのアトリエや作品一覧、プロになるまでの道のりが紹介され、記事はイラストレーターを目指す人向けに構成されていた。かいつまむとOL時代、公募で落選が続いたが描きたい熱意が衰えず、11回目で入賞してチャンスをつかむ。その後、勢いで退職したものの生活できるほどの依頼がない。ところが貯金を使い果たす前にどうしても行きたかったヨーロッパへスケッチ旅行へ出かける。その大胆な行動が好転に結びつき、今にいたる…、ちょっと端折りすぎたけど、こんな内容だった。

 記事を読みながらふと思い出した。

 10年前、奥原さんの入賞作品を観に行った。たしかリクルートのギャラリーだったと思う。5人の審査員の寸評が大絶賛かみそくそかに分かれていた。審査員Aは「これまでにない秀逸作品」、Bは「汚らしい。私は評価しない」とさんざんだ。審査員のコメントをパクってお祝いしようとした僕は、どう述べたらよいのか迷ったのを思い出した。何て言ったかはっきり覚えていないけど、多分僕のことだから、いろいろ評価されて大変だねぇ、とでも言ったと思う。その時の奥原さんの返事を今でも覚えている。

「わたし、コラージュで一生やってくって決めたの。」

 人になんと言われようがやる。一晩中眠くならない、だって楽しいんだもの。いらない包装紙あったら作品に使うからちょうだい、たしかそんな話が続いた。彼女の頭上から光線を放って空に突き抜けたと言ったら大袈裟だけど、水脈を掘り当てたようにストーンと突き抜けて何かがあふれ出ているように見えた。

 ところで雑誌の見出しにはこう書かれている。

「可憐な姿の根底に潜む、揺るがないポジティブなエネルギー」

 10年前と変わらないどころか、さらにパワーアップしていた。

KENJI

 今年もみなと祭りの翌日に奥原画伯のお絵かき教室開催!南町と魚町のチビッコたち、夏休みの宿題は奥原しんこ先生に助けてもらおう!詳細は三陸新報に載ると思います。

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河原田ライブカメラ

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