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2007-11-12

遣水の水源を追う

Yarimizu

 5月に毛越寺へ行ったとき、遣水の水源を追った。造園技術の完成度もさることながら、何に一番感動したかと言えば、平安時代にこんな導水技術があったということ。水は高きから低きに流れるのは今も昔も変わらない。バルブメーカーに勤める友人が、隙間があれば漏れるし、窪みがあれば滞留するし、水は簡単なようで難しいと言っていた。考えてみるとその通りだと思う。今じゃポンプで引けるけど、動力のない当時、絶やさずにとうとうと流れる仕組みをどうやって造ったのだろう。沢水を引いたのか、それとも水源が近くにあるのか。いにしえの土木技術に想いをはせながら、水源を追ってみた。

Shusuiguchi

 遣水を登っていったら、寺の境界に沿って中尊寺までの遊歩道が整備されていた。その脇に用水路がある。これか。どうやら遣水専用ではなさそうだ。田植えの時期だからなのか、雪解け時期だからなのか、水がとうとうと流れ、ハンドル式で取水量を調節している。水路は石垣で積まれているけど、古くない。たぶん、遊歩道と一緒に整備したのだと思う。平安時代の取水路もこれだったのだろうか。ますます気になる。

Shusui_tunnel

 500m位歩くと東北自動車道にぶつかった。近くに川があったので取水口を見つけたと思いきや、水路は高速下を横切って、まだまだ続いている。どこまで延びてるんだろ~。

Shusui_endpoint

 高速を横切って、県道ねずみ沢線を300m位のぼったらフェンスがあった。おぉぉ、ここか!と思いきや、水路はまだまだ続いていた。

Shusui_continue

 沢の対岸に水路が…。フェンスで遮られてそれ以上は追えなかった。それにしてもどこが水源なんだろう。まさか平安時代にこんな長い水路は造ってはいないだろう。察するに昔の用水路を農業兼用に整備し直して、水が枯れない場所に取水口を設置したと思うけれど…気になる。

KENJI

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