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2009-01-15

漁場が消える~三陸マグロ危機

 河北新報連載の「漁場が消える~三陸マグロ危機」。1ヶ月間、近海はえ縄船に同乗した記者のルポルタージュで、船上の生活が詳しく記されている。経験と勘だけでなく、鮮度保持のための技術や環境に配慮した操業、かんたんに真似できる技術ではないと思った。

KENJI

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コメント

船があるから市場があり、市場があるから観光がある。気仙沼から船というものがなくなったらどうなるのだろう。造船、鉄工、電気、無線、仕込み・・・など船が必要な技術がすべてそろった港は世界でもなかなかないと思う。
気仙沼はこの後どんな町になるのだろう?

>のんのさん

 新聞はどうしてもショッキングでセンセーショナルな見出しになりますからね。読ませるために色々工夫するわけですから。まあ、そう差し引いて読んでみると、逆に僕はまだまだ先があるのだと思いました。ちょっと強引ですが「漁場は消えない~三陸マグロチャンス」として読んでいくと、そこには他の地域ではできない強みが沢山あるように思うんです。おっしゃるようにノウハウ、人材、漁業をとりまく周辺の産業、こんなに揃った港もないでしょうね。

 最近とくに強く思うのは、これからの時代、広い意味で生産者優位の時代になるだろうな、ということです。男と女のように、人を生産者と消費者に分けた場合、いまは消費する人がえらい、みたいな風潮があります。消費者庁ができるのもその流れでしょう。でも僕は違うと思います。生産がなければ消費ができないわけで、その逆は成り立ちません。生産者というと第一次産業を想像してしまいますが、人はみな生産と消費の両方の顔を持っていると思うのです。言い換えれば「付加価値やあたらしい価値をうみだせる」、そういう人やものが優位になるのだろうと。

 そう考えると気仙沼にはまだまだ新しい価値をうみだす可能性が秘められていると思うのです。

 カツオ、サンマ、メカ、サメ、そして、カキやワカメ。
気仙沼はまだまだ大丈夫です。
 でも、正直、マグロは、特に遠洋は厳しいだろうな。

>baseさん

たしかに、遠洋は厳しいんでしょうね。国際的な価格競争にさらされて、つねに経営努力を重ねていることを思うとせつなくなってきます。まだまだ頑張ってほしいのですが。

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