気仙沼弁オノマトペ
気仙沼弁は擬態語も擬声語も豊富だ。それだけで通じるか考えてみた。
洗濯物、ばふらばふらすてきた。わらわらどいんながさ入れる。がふがふの靴で屋根さあがったっけ、はかはかどなったけんとすかすか直すた。
台風襲来前を想像できたであろうか。「風でみだれる洗濯物を急いで取り込み、大きめ靴で屋根にのぼり、心拍数があがったが手際よく修理した」といったところだろう。
ほかにも「ばんがばんが」「ほぎほぎ」「かやかや」「いかぽか」「よかまか」「めたらくたら」「ぺたらくたら」などがある。これらを発音しながら、あることに気づいた。
母音のア[a]で終わるのがほとんどだ。
母音のアを発音をすると、舌がうしろに下がって、のどが開いた状態になる。いわゆる後舌母音というやつだ。実際に試してみてほしい。舌がうしろに盛り上がりつつ、のどは開いているはずだ。それにしてもなぜこうも[a]ばかりなのだろう。たまたまなのか、言いやすいからなのか。
母音[a]の多用は気仙沼弁の特徴なのだろうか。詳しく調べてみたい。
KENJI
ばふらばふら:ばたばたとはためいている様子
わらわらど:急いで
がふがふの:ちょっと大きすぎる
はかはかど:心臓の鼓動が激しい
すかすか:入れ物に対して中身が余り入っていない様子
かやかや:楽しそうに
いかぽか:いずい、ちょっと刺激がある->ちょっと”いかぽか”した服だ
よかまか:真っ直ぐに歩けない
めたらくたら:はっきりしない、すぐにやれない
ぺたらくたら:めたらくたらと同じ、ぱっとしない
我家のおばあちゃんを交えて翻訳してみました。
投稿情報: mike | 2009-01-18 19:19
>mikeさん
ありがとうございます。家庭や地域、業種によって微妙にニュアンスが異なっていたりするので楽しいです。すかすかは我が家では「手際よく」で使っていたように覚えています。
投稿情報: KENJI | 2009-01-18 20:55