ゆく河の流れは絶えずして
魚屋さんの店先に、立派なメカブがどっさり。
「5個ちょうだい!」
「〇〇グラムだがら、、、900円」
「うわ……」
「お~いseikoさ〜ん、固まってしまった~」
そりゃ、固まるよ。これまでメカブはいただくもので、買うなんてなかったですもの。そんな値段になるなんて想像もしてなかったよ~。もちろんいつも以上に大変な思いをして出来たワカメだもの、品薄で高いんだよね。
うちでメカブを刻みながら、初摘みを届けてくれた階上のおじさんやS夫妻が頭をよぎりました。
20年ほど前、旅館のかたわら水産加工業を始めたS夫妻。初めは試行錯誤しながら、刻みメカブもやってたっけ。手伝いに行ったこともあったなぁ。経営も軌道に乗ってたのに、、、。
階上のおばさんはウニとわかめの抱き合わせ煮の名人でした。
みんな津波の犠牲になってしまうなんて。
そんなこんなを考えていたら、包丁がさっぱり動かなくなってしまった。
そんな思いを煮立ったお湯が急き立てた。
ザブンと入れて、サッと取出し冷水に。あざやかな緑色に思わず
「うわ~キレイ!」
結局、なんだかんだ言っても食欲に勝るものはなくて、、、ポン酢でシュルシュル~でした。
いろんな思いをめぐらせながら、初春の味をいただきました。
seiko
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