猛禽類を追う
ニューヨークから西へ約250キロ、ホーク・マウンテン・サンクチュアリへ。この保護区はウィリーさんの窯からほど近く、秋になると南下する白頭鷲やイヌワシなど数十種類の猛禽類が観察できるスポットだ。三脚を新調し、seikoさんから望遠レンズを、ウィリーさんから双眼鏡を拝借した。飯を炊き、梅干おにぎりと水筒を持って食料も機材も準備万端。山道を30分歩いてビューポイントに着いた。
ビューポイントでは観察員が「シャープシャインホーク、ワーン、トゥー」と数えている。それに合わせてウォッチャーも双眼鏡を向ける。とても心強い。僕もその声に合わせて右に左にレンズを向けていた。観察員に聞いたら、高気圧の日に多く観察できるという。今日は見晴らしもよく、風もある。「君はラッキーだ」との言葉に胸が踊る。
案の定、様々な猛禽類が飛んでいた。双眼鏡だと見えるが、300ミリの望遠でも豆粒にしか写らない。目前を飛んでくれたらいいのにと思うがそうもいかない。しかも逆光で影絵みたくなってしまう。ムダ打ちをやめ、近くのだけ撮ることにして、おにぎりをほお張っていたら背後から飛んできた。観察員も不意打ちを食らったようだ。頭上を越えたとき、不覚にも左手におにぎり、右手に水筒を持っていた。白頭鷲だとの説明にウォッチャーから「フゥー」と歓声が沸いていた。白頭鷲はアメリカの国鳥で1ドル札にも描かれ、年に200頭観察できるかどうかの絶滅危惧種だ。決定的瞬間を逃してしまう。
これはアシボソハイタカ(Sharp-shined Hawk)。
これは確かミサゴ(Osprey)だったか、クーパーハイタカ(Cooper's Hawk)。
翼の形状や脚の色、飛び方などいろいろあって面白い。
KENJI
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