地酒、海を渡る
ニューヨークで一の蔵が飲めるとはありがたい。
52丁目にあるレストラン日本の入り口に樽が飾ってある。レストラン日本は創業40年、ニューヨークで最初の日本食レストランで、オーナーの倉岡さんは大学卒業後単身で渡米し、さんざん苦労して開店したという。
ふぐを輸入するのに、食べる習慣がないアメリカで輸入が許可されず食品衛生局に直訴してやっとのことで手に入れたり、そばを自家農場で栽培し本物のそばを紹介したりと、まさに日本食の開拓者である。
このお店はニューヨークに駐在する日本人御用達のお店で、前職の親方から教えてもらった。ヤンキースの松井選手や郷ひろみさんもよく来られる。僕が行った時も倉岡夫人が
「さっき郷さんから電話があって、相談事があるからこれから行くと言ってたわ」
とおっしゃっていたが、時差ぼけで眠くて仕方なかったので会わないで帰ってきた。ニューヨークに住む日本人が一の蔵を飲んでいるかもしれないと思うと何だか誇らしいし、松井選手も一の蔵を飲んで疲れを癒しているのかもしれない。
ぜいたくを言えば、次回は男山か両国を飲みたいな。
KENJI
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