甘みのある塩
特段塩にこだわっている訳ではないのですが、お土産でいただくうちに集まりました。手前のピンクの塊はモンゴルの岩塩。時計回りに与那国島の水塩、気仙沼・岩井崎の手作り塩、利尻昆布が混じった天日塩です。なめ比べると、あらまあ不思議、味が違います。モンゴルの岩塩は甘みが、利尻昆布入りの天日塩はコクが、という感じです。普段は地元の手作り塩、天ぷらにはモンゴル岩塩、焼魚や塩辛には昆布入り天日塩と、料理や素材で変えるとバラエティに富んだ味わいが楽しめます。
塩は人間が生きていく為に必要な栄養素なのに、今ではそこらじゅうにあるのでありがたみはあまり感じませんが、製塩技術が発達する前は貴重なものだったようです。調べてみたら、古代ローマでは兵士への給料の一部を塩で支払い、英語で給料を意味する「サラリー」の語源はソルト(塩)だそうですし、ことわざで「敵に塩を贈る」なんていうのもあります。
eikoばーちゃんのふるさと塩釜では、塩をつくり、運んだ先人を祭っている「塩釜神社」があります。毎年7月には藻塩焼き神事という塩の恵みに感謝するお祭りが行われています。それだけ貴重なものだったのですね。
百人一首にはこんな歌がありました。
来ぬ人を
まつほの浦の夕なぎに
焼くや藻塩の身もこがれつつ
権中納言定家(藤原定家)
訳すと「松帆の浦の夕なぎの時に焼く藻塩のように、来てはくれない人を想って恋い焦がれています。」といったところでしょうか。
恋の味は甘いのではなく、しょっぱいということなのかな。
たばこと塩の博物館
世界の塩・日本の塩
seiko
来た人は
鼎が浦の女子高生
焼くや秋刀魚の身を焦がしつつ
武山定価
安っぽくてすいません
投稿情報: KENJI | 2005-03-23 18:13
ほんだなや。
投稿情報: f-t | 2005-03-23 20:21