« 気仙沼の夏をどうぞ | メイン | おしょすがんねで »

2006-08-08

商売敵

Shiyakusho  夏に餅が売れるのか。居酒屋せいこさんよ戦略ミスではござらぬかと内心思いつつ店先で焼いていた。どうやら餅は正月以来ご無沙汰だろうから、珍しがられるのではないかとの読みがあったようだ。焦げた醤油の香りに誘われて、それなりに売れるが飛ぶようにではない。噂に聞いた「つくりたてられないほど」の忙しさもなく、のんびりと焼く。でも少しは売れてほしいので、パレードにあわせて醤油を焦がして、扇風機で香りを送っていた。

 ところが隊列に強敵がいた。ガチャピン色のTシャツを着た市職員が踊る脇で、餅が振る舞われていたのだ。しかも無料で。惜しみなく袋から取り出し、観客も喜んで受け取っている。ひぃぃ、これじゃ商売あがったりだ。このままじゃ店先で餅を焼く奇特なおんちゃんで終わってしまうではないか。意表をつく強敵に、開始1時間半にしてあきらめムードが漂う。こうなったらペースダウンさせて余るのを覚悟した。

 それから1時間後、出張販売先から催促の電話がきた。どうしたことかパレードが過ぎたら売れ行きが止まらないらしい。焼いても焼いても催促がやってくる。とはいえホットプレートを増やしたらブレーカーが落ちてしまう。ひぃぃ、今度は作りたてられないじゃないか。で結局勢いは止まらず、予定より早く完売してしまった。

 状況を考えるに、たぶん振る舞い餅が潜在需要を刺激したのだと思う。

 商売敵、実は味方だったのかも。

KENJI

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
https://www.typepad.com/services/trackback/6a0128759cdc29970c0120a69abf8f970b

Listed below are links to weblogs that reference 商売敵:

コメント

暑中見舞い申し上げます。
今の敵は、30分後の味方です。
それにしても、あの餅はゲットしたんですか。それとも手渡しに転がり込んできたんですか?
私も、餅1個で”ぎりすび”すっかど思ったら、なにやら店先におじゃましている輩がいたので、遠慮しました。
醤油餅は美味そうでしたね。
餅はやっぱり「サトウ」のきりもちかなあ~

>セングーリーナンさん
ほんと、労せずして宣伝できたようなものです。ありがとうございました。こちらこそ、向かい側にいらっしゃってご挨拶できず失礼しました。あの振る舞い餅は追っかけて段ボールごとかっさらって、のりもちにして販売しておりました。というのは冗談で、これどうぞと置いていかれたものです。炎天下で汗かきながら食すのを想定して、少し醤油を多めにつけました。なのでちょっと塩気が強かったかもしれません。

お祭り・・・楽しそうで・・・指をくわえてブログを眺めながら、暑い東京に居続けております^^

今年は新盆だからお客様もさぞ多いことでしょう。
申し訳ありませんが、来週は我儘な配偶者の休みで旅行に行くので失礼させていただきます。

HPのご挨拶写真を、遊びで30年近く前の日本舞踊の舞台写真にしてみました^^
4枚の写真を2日ごとに替えてみるつもりなので、覗いてくださいm^^m

>着物作家さん
わがままなご主人とはそんなに謙遜されなくても。どうぞごゆるりと夫婦の旅を楽しんでください。着物作家さんが来るなら一族鼓笛隊を編成して、大漁旗でデコレートした軽トラックで駅まで迎えに行こうと思っておりました。
【指揮】鶴が谷のおばちゃん
【鉄琴】中山のおばちゃん
【太鼓】盛岡のおばちゃん
【チアガール】馬場様
どうでしょ、この演出。

この記事へのコメントは終了しました。

河原田ライブカメラ

BBっといー東北