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2006-10-17

釜津田秋まつりへ行く

Boukakuriki

 押角峠を越え、釜津田方面へ。両側から山が迫り、左岸には集落が連なって八瀬と同じ風景が広がる。先日の低気圧のせいで、(岩泉)大川の水かさはいつもの3倍だという。なのに透明な水がとうとうと流れている。水しぶきの音だけが聞こえる世界。おお、これが農家の嫁の事件簿の風景だあ。ブログによれば、AKIさんはチェンソーアートで仙台に行っているはず。お母さんが切り盛りする喫茶店が開いているかは分からない。行き当たりばったりで向かった。

 途中、釜津田中学校で秋祭りが開かれていた。ちょうどチェンソーアートの実演が始まるところで、その様子を遠巻きに眺めていたら、おじさんが片手にメモ用紙を持って近づいてきた。たぶん取材だろう。

「あの~、腰は強いほうですか?」

「ン?どういうことでしょうか。」

 唐突な問いかけに少々混乱する。聞けば次演の棒角力大会の出場者を探しているそうで、僕に白羽の矢が当たった。

「1対1で丸太を押して、5秒間動かなかったら勝ちです。」 

 おお、面白そうだ。僕のじいちゃんは林業だ。丸太を担いだ経験がないことはない。米はたまに担いでる。担ぎのDNAは折り紙つきだ。ひょっとして自分はこのために生まれてきたんじゃないか。手と足が短いのはこのためかも。次々と邪念が浮かんで血が騒ぐ。ヒーローインタビューを受ける自分まで出てきた。

 けど待てよ。ここは釜津田、その道のプロばかりじゃないか。それに時間もない。冷静に考えて、今回は辞退することにした。

 すでに来年の棒角力大会を考え始めてしまった。どうしよ。

KENJI

 

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コメント

こんにちは。
気仙沼からのお客様がいらしたと聞いていたのですが、KENJIさんだったのですね。足を運んでいただいたこと、そして素敵なレポートにまとめてくださったとこ、感謝感激です。
私は秋祭りにいけなかったのですが、当日の様子がわかって、なんだかとっても不思議な感じです(笑)。

それにしても、「あの~、腰は強いほうですか?」は・・・(笑)。
こちらの運動会でビールを一気飲みしてリレーする競技?があるのですが、その選手選びのときには、「肺活量、自信ある?」が誘い文句になっています。
ちょっと誘い方、違いますよね(笑)。

そんな釜津田ですが、これからもぜひご贔屓に!
来年の棒角力大会でお会いできるの楽しみにしています・・・(笑)。

>AKIさん
こちらこそお義母さんによくしていただきました。それと釜津田秋祭り、可能なら来年もぜひお邪魔したいと思っています。短角牛の串焼き、龍泉洞の水、そば粉を平べったくしてみそ焼きにしたもの(そばもちだったでしょうか?)食べました。釜津田ならではの味を堪能して、さらに実演に釘付けで大満足です。

それにしてもチェーンソーアートはすごいです。人垣ができるのがよく分かりました。AKIさんはきっと、ピット係もこなすのでしょうね。あれはチームワークがあってできるスポーツなのだと思いました。

コメントの「肺活量、自信ある?」でふと気づきました。1日で岩手路を300キロ近く走ったのですが、狭い道で譲る車が多いように思いました。それと「腰は強いほうですか」。たしかに誘い方としては特殊ですが、運転にしても、問いかけ方にしても、他人への配慮があると思います。今考えると。

話は変わって、ぶるっくにいた仙台からのお客さんに「中学校でボウカクリキ大会やってますよ~」と言ってしまいました。それがスモウだと一昨日気づきました。はぁー赤っ恥。

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