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2006-12-24

風評被害をチャングム風に語る

Oyster

 カキの風評被害、本当に気の毒なことだと思う。

 ドラマ「チャングムの誓い」をご覧になった方は知っていると思うが、本来なら滋養強壮食の雄黄家鴨(ユオウ・アヒル)。それが王の病を悪化させたとの陰謀でハン尚宮(さんぐん)は死んだ。本当は違うんだけれども。

 おっと、そんなことはどうでもいい。僕が言いたいのは、今回のカキの風評被害はユオウアヒル事件に似ていると思った。カキ養殖業者が激しい拷問を受けたアヒル屋で、厚生労働省がオ・ギョモで。いや、オ・ギョモはマスコミか。

 と考えているうち、だんだん義憤に満ちてスーパーへ走ってしまった。気分はカン・ドックおじさんだ。このおじさん、ドラマでは3ヶ月間ユオウアヒルを食べ続けて娘の無実を証明しようとした。陳列の隅に追いやられた三陸産カキを見て、ハン尚宮の無念を晴らすと誓う。

 てなわけで、チャングム風に風評被害について考えてみた。

「王様、恐れながら申し上げます。風評被害の原因は他にあるのでございます。」

「ほう、申してみよ。」

「原因は『人』でございます。」

「何だと?誰か良からぬ噂を流しているということか。」

「いいえ、そうではございません。役所の資料を調べましたところ、確かに正確を期した文書となっております。ただ、ここ5年間の感染件数は増えつつありますが、カキなどの二枚貝からの感染は5年前に比べ半減しています。逆に増えているのは、原因が突きとめられなかったものばかりでございます。よって、どの食事でもノロウィルスに感染するのでございます。」

「それがどうして『人』なのだ。」

「はい、王様。それは報道で広く認知されたことにあります。検査精度が向上したこともありましょうが、これまで風邪だと思っていたものを、敏感になった民がもしやと疑うようになって報告件数が増えているのです。報道、つまり情報は送り手も受け手も人であり、それが正しい情報かどうか判断するのも人でございます。よって、このような風評被害の原因は間違った情報を正しいものと判断する『人』にあるのです。」

(♪ここでBGM「チャーチャチャ~」)

(中宗王、深くうなずく。文定皇后、目を大きく開いて感心する。)

 ん~、いまいちヒーローっぽく仕上がらないなあ。

KENJI

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コメント

わたしはチャングムが分かりませんが何となく理解はしました。
kazueちゃ~ん!助けて~。


ほんとうのところ、牡蠣に関わってる方々は嘆いております。

>seikoさん
見た人にしかわからないたとえですみません。
外浜のカキが食べたくて、食べたくて。

マスコミっていうのは本当に(--#)だ。牡蠣もそうだが、二枚貝全般が安くて、漁師が泣いてるよ。牡蠣の業者は、今回と、前回の低気圧で大打撃だろう。今回の爆弾低気圧(テレビで放送していたが)で何もなければ良いが。俺ん家も、鮪や鰹が何かの原因を作っているといったらやばいな…

>takajunさん
ほんと、生鮮品を扱うのは大変ですね。そろそろそちらも小降りになったでしょうか。今回の爆弾低気圧、そんなに被害がなく過ぎていきそうで安心しました。昨晩はお客さんの忘年会に誘われて、店を出たらバケツをひっくり返したような雨でした。

こっちは被害はないな、こっちもあっとゆう間に去っていったよ!今年はいかがな年だったかな?帰ってきたら連絡を(誰かに連絡すれば、皆に伝わるよって)では良い年を~(^-^¥

そうですね、今年は「足るを知る」を知った一年だったですね。以来、毎日が楽しくて、楽しくて。帰省の折には必ず連絡しますので~!

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