亥年の珍味・魚編その2
ようこそ店米山武へ。昨日やって来たメカブさんとカレイ君です。この辺では「ドレイガレイ」といい、柳カレイや真カレイと違って脂っこいためでしょうか。アブラボウのように、あまり良しとしない部類だそうです。
ひっくり返したら、カレイ君は半分食べられていました。おすそ分けの張本人は、
「刺身でうんめがったぜ~。食ってみらいン」だって。
暗い写真で昨夜の残りみたいですが、実際は脂がピカピカを通り越してビガビガ。わさびが効かなくて、醤油に油膜が張るほどの脂。いけますねぇ。
そして、京風にいえば「ワカメと炊いたん」です。このカレイの特徴は煮ると身が崩れること、焼くにはひと塩ふって干してからでないとなりません。
20年ぐらい前、キヨエぴーちゃんとタケズロおじさんの会話。
「昔覚えにドレイとワカメの煮だやづ食ってみでぇなぁ。」
「ほんだなぁ、今時あんなの食う奴いねぇもんなぁ。」
姉弟が80年前の懐かしい味をしみじみ語っていたのを思い出して、うろ覚えながらやってみました。今で計算すると100年前になるんですね。
あ~あ、今では珍しい食材のひとつですよ。存命中にちゃんと聞いておけばよかった!
seiko
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