池口史子展
またまた告知。恐縮です。
今週、池口史子さんの展覧会があります。
池口史子展
日時:2009年5月26日(火)〜6月5日(金)
10:00〜17:00 日曜休
場所:フジヰ画廊
(東京都中央区銀座6-7-16 TEL:03-3571-0095)
池口さんの風景画を正面から見てはいけない。斜めから見ると飛び出してくる、というのは僕の勝手な解釈だけれども、立体的に見えて、実際にその場にいる気分になるから不思議。
池口さんはとくに北米の風景を描いているが、ウィリーさんの家の近くにもこんな感じの通りがある。人の住む気配はあるけど何か物寂しい雰囲気があって、でも決して廃墟ではない街並み。歩いているのは車輪つきの買い物カゴを押すおばあさんぐらいで、あとは車が少々。池口さんの作品とそっくりだ。車や人も描いたら少しは賑やかになるだろうに、あえて排しているのだろうか。と書いたところでふと気づいた。寂しさを醸し出すのは街並みではなく人にあるわけで、アメリカだろうが日本だろうがその本質は変わらない。喧噪だろうが静寂だろうが、生きる意志があるかどうか、それが街並みなのだと思った。
KENJI
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