気仙沼街道を歩く
徒歩が脳の処理速度に最適な気がする。つい200年前まで主な移動手段は徒歩だったことを思えば、世の中便利になったと思う反面、人間の能力はその速度に追いついていないようにも思う。
高速走行中の新幹線から外のにおいはかげないし、眺めることはできても次々と風景が変わっていく。車もそうかもしれない。五感にふれるにはやっぱり歩くしかないとの結論に達し、気仙沼まで歩いて帰ると決めた。といっても、東京から500キロ。いくら俊足でも10日はかかるので、暇を見つけて少しずつ歩いてみることにした。
最初の目標は気仙沼街道走破。いまの国道284号線とほぼ同じ。気仙沼から千厩を抜けて薄衣へ、北上大橋を越えたら花泉へ向かう道。色々調べてみると室根山への参詣道としての役割があったり、交易路としての役割があったり。その辺は後で書くとして、とにかくどんな道にも歴史やドラマがある。誰かが歩き始めたり、つくらなければ道はできないんだもの。今では重機で整備できるけど、昔はすべて人力だったろうし、橋ひとつ掛けるのだって一大事業だったに違いない。すごいよね道って。
なんて想いをめぐらせているうちに、むかし読んだ十返舎一九の『東海道中膝栗毛』や司馬遼太郎の『街道をゆく』を思い出して、話がまとまらなくなってきた。いかんいかん、道を語らせれば一家言あると思っていたのに。
何を言いたいのか分からない文章になるかもしれませんが、要は散歩記録です。よろしくおつきあいください。最初からそう書けば良かったー!
KENJI
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