624 posts categorized "KENJI"

2008-06-19

蕨野の棚田

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 水曜日、唐津市役所にいる先輩を訪ねたら、市内にある蕨野の棚田が国の文化的景観として答申されたという。その先輩は東京にいた時も唐津弁、同郷の村田英雄を好んで歌い、これでもかというほど郷土愛に満ちていた。久しぶりに会って「棚田は日本の食と農の原点だ」と熱く語るのを見て興味がわき、予定を変更して見てきた。

 棚田は唐津市街から車で南へ35分、標高764mの八幡山の斜面にある。その数1050枚、45ヘクタール。標高150mから420mまで谷間の傾斜地にびっしり詰まっていた。googlemapでみるとこんな感じ。恐竜の骨みたい。てっぺんには展望台があって、そこから眺めた棚田は写真では言い表せないほど壮観だった。

Warabino

 棚田を見て、僕は人の叡智と執念を見た思いがした。ここまで開墾する熱意と築石技術。機械化なんて到底無理だろう。調べたら「手間講」と呼ばれる集落の相互扶助があり、造成も修復も皆でする。そういった維持管理システムも含めて文化的景観になるという。春になればシャンパンタワーのように水が張られていく。水面がキラキラ光るんだろうな。秋には斜面に黄金色の稲穂が広がる。森で蓄えられた水、地形を活かした栽培、それらを無駄なく使う人、これが自然の循環にそくした営みだと思った。

KENJI

2008-06-18

博多料亭へ行く

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 昨晩は博多泊。10年ぶりに博多料亭へ行った。残念なことに携帯もカメラも電池切れ。名前だけみれば高級っぽいけれど大衆割烹で、コの字型のカウンターの中にプールのようないけすがあり、板前のさばきぶりが遠目で見える。「ひとりでも十分楽しめますよ〜」と言われて、カウンター席でひとり店内を観察していた。いわし、おこぜ、黄金鯵と種類毎に仕切られたいけす。新人らしき職人がタモですくう。注文が入ったのだろう。なんでか二匹すくって、包丁を握る板前が選んだあと、一匹はいけすに戻された。命拾いをした魚は何事もなかったように泳いでいる。後ろの小あがりでは酔いつぶれたおじさんが声を出して嘔吐していた。たぶん会社の打ち上げか何かだと思う。そんな苦悶の嗚咽に客はだれも動じない。なんか博多だなあ。勢いがある。

 一人客に配慮する仲居さんがやってきたので、色々質問した。なんで二匹すくうのか。それは注文人数に合った大きさを選ぶためだとか。僕はてっきり鮮度を見分けるのかと思っていた。それじゃ結局最後は死に損ないのヨレヨレ魚になるのかと考えたがそうではなかった。

 タモですくう係は新人か。たしかに板場では新人だが、勤続13年の板前だという。この店は焼き場、揚げ場と分業制になっていて、他の部署に異動したら勤続年数にかかわりなく一から修行を積み始めるらしい。仲居さんは「あちこち回される店もあるんですけどね、ウチは固定なんです。独立するときどっちがいいんだか」とおっしゃっていた。

 いやあ、いけす眺めながら飲むのって意外と楽しい。

KENJI

2008-06-17

臼杵へ

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 月曜から大分・臼杵へ撮影に。臼杵といえば目黒のさんまでタッグを組むかぼす、気仙沼と同じリアス式海岸、ふぐが有名。撮影の合間を縫って魚市場とかぼす畑を探すもなかなか見つからない。どこにあるのだろう。臼杵には安波山と同じように親しまれている山があり、標高536mの鎮南山から町が一望できるという。そこへ車で行けると聞いて登ってみたが、霧に阻まれ結局何も見えなかった。残念。

KENJI

2008-06-16

地震前日の栗駒山

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 金曜の午後、東北新幹線の車内から栗駒山を撮影。写真の山の右手が震源地です。くりこま高原駅を過ぎて夏雲からもれる陽射を何気なく撮ったのですが、これってもしや地震雲?!ちょっと調べてみます。

KENJI

2008-06-14

岩手県南部で震度6強

 蔵のごみ掃除で帰省していたところ、地震に遭いました。1分半くらい横揺れが続いたでしょうか、気仙沼は震度4だったそうです。電話がつながりにくくなっているようですが、魚町はいつもの日常に戻っています。ご心配いただきありがとうございます。

KENJI

河原田ライブカメラ

BBっといー東北