自虐の詩 公開
昨秋ロケのあった「自虐の詩」が10/27より全国109館で公開。
あらすじを読むと、薄幸のヒロイン森田幸江(中谷美紀)の出身が気仙沼、ということだったんですね~。幸江の父(西田敏行)の愛人、美和子(名取裕子)が蒼天伝の一升瓶持っていたり、幸江のアルバイト先が廣野新聞店だったり、さて、どんな風になっているんでしょ。
KENJI
すでにご存知の方と多いと思う。気楽会。気仙沼ホルモンマップを企画して、印刷代を露店で稼いだり、20代どうしの交流の場を設けたり、気仙沼を楽しく盛り上げようとしている後輩たちだ。僕もそうだけど、なんでこんなに気仙沼大好きっ子ちゃん達ばかりなんだろう。熱っぽく語る後輩たちを見ていると、なんだか嬉しくなる。その気楽会の東京在住メンバーと昨晩、ゴールデン街気仙坂で飲んだ。
彼らは昨夕、厚木へ行って来たという。最近では雑誌でも特集が組まれるようになって、やれ東京ホルモンだ、大阪ホルモンだとご当地ホルモンが注目されてきた。首都圏では気仙沼より厚木シロコロホルモンが有名で、居ても立ってもいられなくなった猛者たちが敵情視察へ向かった。まあ、敵情視察はオーバーで「学びに行った」が正しいかも。そのレポートは気楽会のブログで。
KENJI
着物作家さんに連れられて、立て続けに激辛ランチを味わう。メーヤウ(信濃町)、東京純豆腐(新宿三丁目)、広島つけ麺ぶちうま(新宿御苑)。どれも会社から歩けて、着物作家さんのアトリエからも近い。
着物作家さんは絶好調だ。カレーには唐辛子をバンバン入れ、スンドゥブは激辛を、つけ麺は店最高の40辛を注文している。KENJI君はそんなんでいいの?と煽られても動じない。去年、弱っちい呼ばわりされてムキになり、着物作家さんと同じ量にしたらしゃっくりが止まらなくなった。そんな目に遭っているので、今回は彼女の挑発に乗らないよう、慎重に辛さを選んだ。
それにしても今日のつけ麺はすごかった。なにがスゴイかって、抹茶茶碗に入ったつけだれ。40辛はまっかっ赤。見ただけで胃が縮む。僕は着物作家さんの半分、20辛を頼んだが、それでも辛い。
「ひとくち試してみる?」
一口ならいいやと、着物作家さんの40辛つけだれを試食。辛さが喉にからみついてむせそうになる。その後の自分のつけだれが辛くない。おぉ、こりゃ40辛でもいけると勘違いしたのが運の尽き、今回も挑発に乗ってしまった。着物作家さんは抹茶をたしなむ手つきで飲み干し、僕も負けじと飲み干した。
その後は推して知るべし。
KENJI
目黒のさんまは一家が集結する数少ない機会なので、10月に還暦を迎える父のお祝いを一足先に開いた。
「え~、わたくしは大病することなくここまで生きられました。」
「崖から落ちたけどね。」
堅い話にすかさず母が突っ込む。「いつ?」と妹の横槍で話がそれる。まあ家族だからいいか。そんなにかしこまらなくても。結局何を話しているのか分からないまま乾杯し、子と孫でまとめて還暦祝を贈る。何が欲しいか密かに聞き出すよう母へ頼んだがあの夫婦のこと、内通は僕達も織り込み済だ。父は知ったかぶりも素知らぬ顔もせず、淡々と封をあけ「みなさんどうもありがとうございます」とこたえた。
それからもうひとつ、兄弟だけでサプライズを準備した。弟が母に差し出す。
「え~っ!わたしまだ還暦でないよ。」
「これは還暦まで支えてくれたお礼ということで。還暦は還暦でまた別に。」
ほんの一瞬だけど、父は目を閉じたような、焦点のあっていないような表情を見せた。しんみりとした、泣きそうな、内面と向き合っているような、なんて表現すればいいのだろう。ここで「ありがとう」と言ったら涙があふれそうだ、しかし子や孫の前だ。父の威厳に夫の体面もある。そんな表情だったと思う。言葉はなくとも、お互いの謝意が通じた瞬間だった。
帰り道、母が「今日のお父さん、酔っ払ってバガになった」と言った。見た目いつもと変わらないんですけど。
というわけで還暦祝、コスプレないけど大成功!
KENJI
目黒のさんま祭りにお越しくださった皆さん、暑い中ほんとうにありがとうございました。焼き台をはさんでの会話で、煙で大変でしょと声をかけてくださる方に励まされました。こっちは20分くらいで交代するわけで、お客さんは炎天下で2時間近く待たされるわけで、どっちが大変かといえばむしろお客さん側だと思います。今年は台風の影響か、適度に風が吹いて油煙が目にしみることは少なかったですね。
そして、さっき「目黒のさんま」でブログ検索したら、あちこちでエントリーされていました。しかも、はらわたまで食べちゃった、だっておいしいんだものって記事が多数あって、しめしめ。そもそもの原点は「目黒でさんまのおいしさを伝えたい」ですから。理解してくださる方が増えて嬉しいです。
ともかくも、来年も焼きに行きたいと思います。関係者のみなさんお疲れ様でした。
KENJI
当店など、被災した内湾地区の国登録文化財は次の団体・企業のご支援で応急修理が進められています。世界各地からのご支援に深く感謝申し上げます。
文化財保護・芸術研究助成財団
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気仙沼風待ち通信 2013年2月号(PDF) |
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