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2004-11-21

郷土料理:あざら

041120_16530001  あざらの発祥はその昔、九条にあった寺の僧侶アジャリさまが、古くなった白菜漬と酒粕で作った精進料理で、アジャリが訛ったという説と荒々しく作るから「あざら」になったという説と諸説ある。今ではコクを出すために魚を入れて出汁を取るようになったが、それは後世になってからだそうだ。
 今回「あざら」を作ろうと思い立った時、「あざら人口はどの位だべ?」となった。
 「どういう意味で?」とエイコばーちゃんが聞く。
 「うーん、作れる人、食べられる人、食べたことある人、知ってる人、、、まで含めて。」
 「白菜漬けをどっさり漬けなくなってるしね、あざらを作る人も少なくなってるし。」
 「絶滅?料理になりつつあるねー。」
 材料は酸っぱくなった白菜漬け、酒粕、めぬけのアラをぐつぐつと煮込むだけなのだが、異様な見た目と香りを放つ。なにせ主材料が「酸っぱくなった白菜漬け」でしかも煮込むのだから、知らない人は組み合わせを想像するだけでオエッっとくるかもしれない。しかし、一度食べたら止まらない逸品と酒党は語る。特に日本酒との相性は抜群で、最近はワインのおつまみにあざらを勧めている人もいるらしい。

 気仙沼地方の習わしで、初冬に白菜をひと冬分漬け込む。
 節分を過ぎてだんだん暖かくなる頃、漬物も程よい酸味を帯びた時期が絶好の作り時。
 今秋、当地方は台風の影響も少なく、りっぱな白菜がいつもより早くおすそ分けとしてやってきた。
 これ幸いと漬けたが、いかんせん暖かすぎて漬かって間もなく酸っぱい状態になってしまい、皆の意見があざら行きで一致した。さらに近所の酒店で「新酒の酒粕入荷」の張り紙を見つけるなり即購入。
 ただ、残念なことに生めぬけのアラが手に入らない。まだ水揚げの季節ではないのだ。
 「冷凍でもいい?」
 「いーいー。」
 アジャリ僧が白菜漬と酒粕だけで作った時代を思えば、だしは赤魚だっていいし、メカジキあらでもいいし、それぞれの家流の「あざら」を楽しめばいい訳だから、、、ネ。それにしてもアジャリさま、こんなにお酒の進む料理を発明して禁酒だったのかな?それともお酒の代わりにしてたのかな?

 今夜もまたお酒が進みそう。

SEIKO

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 「あざら」って食べものがあります 地元でも若い世代にはもうなじみのない食べ物かもしれません。 かくゆう拙者もあまり食べたことがないですから。 ってゆうか、、積極的に食べたいとも思わないけど。    本来、酒粕は苦手なんです。 わさび漬けも食べれませ.... [続きを読む]

コメント

あざら美味しかったです♪
確かにワインにも合いますねー。
ごちそうさまでした^ ^

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