マンハッタン物見遊山
取引先の社長がシティコープに行って、そのあと不動産物件も探すというので物見遊山でついていった。シティコープの本社ビルは911テロ以来、次の標的になるのではとの噂でIDチェックが非常に厳しい。入口前には車が横付けされないようコンクリートの衝立がある。車による爆弾テロを防ぐためらしい。で、こういう時に限ってパスポートを忘れ、何とか顔写真付のクレジットカードで勘弁してもらって担当のフロアへ。通されたのは個人資産300万ドル以上の富裕層向けのフロア。んまあ、調度品が全然違うじゃないの。「お客様、コーヒーに砂糖は入れますか、ミルクは何を入れますか。」なんてホテルの給仕係みたいなボーイが聞いてくる。ミルクは何をと言われても…クリープかフレッシュしか知らない。頼めば山羊の乳でも出てくるのか、なんて想像していたら僕の注文待ちだったのでブラックにした。何を話していたのかよく覚えていない。
次に物件探しである。アメリカの大都市部は土地バブルで、マンハッタンの土地は年15%ずつ上昇し、過熱気味と言われ続けながら7年で倍になった。
写真は国連ビルの向かいにあるトランプワールドタワー。90階建てでヤンキースの松井選手やジータ選手が入居している。確か911の後にできた建物で、西側の空中権を買い取ったので隣接地に高層ビルはつくられない。天井高は3m。最上階は30億円とか、そんな値段がついていたはずだ。昨秋タイムワーナービルが出来るまでマンハッタン一の富の象徴だったという。僕がのぞかせてもらったのは、日本人夫婦が住む35階の部屋。まだ住んでいるので撮れなかったが、角松敏生のCDがあったから多分40代前半くらいの人たちなのだろう。余計な家具は置いていない。前面ガラス張りの窓からはクライスラービルとエンパイアステートが見える。「マンハッタンのセレブな生活」なんて特集があったら出てきそうな感じだ。もちろん僕が買うわけではないが、世の中にはこういうリッチな世界もあるのだなと目の当たりにした。
KENJI
上を見ては目が回る、下を見ても目が回る。
アーほんとに世界はいや、地球は広いんだね。
投稿情報: seiko | 2005-11-21 13:26
>seikoさん
おっしゃるとおり。
本当のお金持ちは実は郊外に住んでいて、森の中で暮らしています。世界的な酒造メーカー「シーグラム」を創業したおばあちゃんはトロントから西に100キロ、ウォータルー市の森の中にいます。
またトランプタワーのそばの銀行前には、紙コップに硬貨を入れて「ジャッジャッ」と鳴らしてアピールする乞食がいます。
世の中広いです。
投稿情報: KENJI | 2005-11-21 18:36
早稲谷も郊外だよね
投稿情報: yoko | 2005-11-23 14:51
>yokoさん
確かに。
投稿情報: KENJI | 2005-11-23 19:36