和製カボチャの馬車
そんな中、恩師の初盆のお参りへ行く。仏前にキュウリとナスが供えられ、精霊馬が飾られていた。割り箸で脚をつけ、キュウリは馬に見立ててあの世から早く戻って来れるように、逆にナスはゆっくり帰るように牛で、との願いが込められているらしい。
気仙沼でもこういった風習はあるだろうけど、たしかキュウリやナスを笹舟にのせて海に流していたような記憶がある。昔の人って素朴だけど精神性が高いなあ。シンデレラに出てくるカボチャの馬車みたいだ。おとぎ話を見ているようで、精霊馬に釘付けになってしまった。
そうこう眺めているうち、キュウリにまたがって「お世話さんでござりす」と語る佐吉翁が浮かんで、笑いと涙が同時にこみ上げてきた。
じいちゃんよ、あの世でうまくやっているかい?
KENJI
もしかして、今がお盆ですか???
最近、ナスやきゅうりに棒を差して馬、牛を作るってのをあまり見なくなっています。
むかし、ナス、きゅうりに棒をさしてうまく立つ角度を探ったもんです。
野菜の曲がり方にもよって棒の差し方も違ってきますよね。
投稿情報: tamamariko | 2006-07-15 01:12
>tamamarikoさん
東京は7月の今がお盆なんですね。近所の寺では盆踊りをやっています。旧暦だと帰省して人が減ってしまうのだとか。
投稿情報: KENJI | 2006-07-15 02:50
ところ変われば品変わる、と言いますが日本全国様々な初盆の様子があるのでしょうね。
この地方でも地域によって迎え盆の仕方が色々あり、忠実に守っているところも少なくなりつつあります。
ここは、なのかび(7ヶ日)と言って8月7日に初盆の親戚等のお仏壇拝みに行きます。
投稿情報: seiko | 2006-07-15 13:00
東京に住んで25年、大学時代を含めればほぼ30年、それでも東京の7月のお盆に未だ慣れずにいます。
「お世話さんでござりす」と語る佐吉翁が・・・
ェ??気仙沼でも最近は7月のお盆?
そんなはずありませんよねェ。
それでも、お蔭様で今年亡くなられた佐吉伯様・宮登の女将さん・友人のご主人のお顔を思い出しました。思い出すこともご供養のひとつかも、、、
投稿情報: 影山のり子 | 2006-07-16 02:11
>影山のり子さん
ことし初めて東京の初盆を体験しましたが、7月の盆に僕も違和感を感じました。たぶん休日の感覚じゃないからだと思います。
気仙沼はもちろん旧暦で、そういえば祖父の初盆だなあと思ったらふとキュウリにまたがるのが浮かんだんです。祖父が将校の頃、馬にまたがって祖母を迎えに行ったそうで、テレビで馬を見ると「馬っこさ乗りでえなぁ」といつもぼやいていたのを思い出しました。
そうそう、宮登といっても仙台の宮登の女将さんですよね。一瞬ぎょっとしました。
投稿情報: KENJI | 2006-07-16 16:09