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2006-10-24

芸術の秋part9 花柳寿々菊リサイタル

Kokuritsugekijo

 高校の同窓枠で誘われ、花柳寿々菊さんのリサイタルへ。国立劇場へ行くのも、日本舞踊を見るのも初めて。何を書こうかすっかり忘れてしまった。思い出しながら書いていきます。というのも、高校の先輩方に誘われてすっかり酔っ払ってしまった。会場には日本舞踊の師範の免許を持つ着物作家さんもいた。詳しい解説はお任せするということで。着物作家さん、よろしくお願いします。

 というわけで、見ながら思うがままに殴り書きしたメモには「不倫」「かなわぬ恋」「鬼」「愛憎」とあった。これは第一部の創作舞踊「山中月」を見ての感想。プログラムを見てしまうと、解説に引っ張られてしまうから見たまんまを書いたら、当たらずも遠からず。真山民の漢詩、山中月をベースに月と女の想いをふくらませた作品だった。

 休憩中、着物作家さんに解説してもらう。

「日舞初めてなんだけど、指先の動きだとか、振り付けとか一生懸命見たけど、そういうの見るの?」

「ただボーッと見ればいいの。」

「拍手のタイミングがわからないんだけど。あれはなんで?」

「反ったから。」

 そんな解説じゃ素人には分からぬではござらぬか。着物作家さんの友人も「解説にならない」とツッコミをいれてくれた。

「次は古典の日高川よ。能でいうと道成寺。安珍というお坊さんを追っかけるけど船頭が乗せてくれない話なのよ。これは女形。わたしは男形のほうが得意だわ。」

へぇ~。踊りに女形と男形があるのか。

「じゃあ、着物作家さんは船頭役?」

「どっちかといえばそんな感じ。」

 第二部は予習した甲斐あって、まじまじと観なくても楽しめた。船頭がやくざの親方みたいな、現場作業員のような。てっぺんハゲのお茶の水博士みたいな髪型だ。その格好で着物作家さんが演じているのを想像したら笑ってしまった。

KENJI

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コメント

早かったねェ~UP
同じ踊りでも、踊る人の実力によって感想は変わるのよ^^
私自身は創作舞踊を見るのも踊るのもは苦手なのーー;;
古典一辺倒^0^
花柳寿々菊さんは、今バリバリの現役絶好調の方。
今回の義太夫≪日高川≫は良かったネエ~
義太夫はもともと人形浄瑠璃に使われる語りの音楽だから、日舞の場合にも人形ぶりで踊られる事が多いの^^
人形ぶりは華やかだから、本来は実力の無い名取りさんのお披露目にぴったりなのよ。
実力があると動きすぎて人形ぶりに見えなくなることもあるの。
女形と男形は当然の話^^
もっとも男形とは云わずに立ち役といいますが・・・
ほとんどの女性は美しい姿をしたがりますが、立ち役にこそ踊りの妙味があります^0^
今度お会いした時にもっと説明しましょう^^

>着物作家さん
先ほどは御苑前郵便局でばったり会ってびっくりしました。雨の中お引き留めして、日舞の解説をしていただきありがとうございました。伝統芸能って奥深いですね~
敏腕片腕、マリコサンの快方を祈っています。

「ビ・ン・ワ・ン!!」なんてステキな響き!!目を三日月にしながら、うっとりと喜んでいたら、着物作家さんがあきれた顔をしていました。kenjiさん、ありがとう!!
そうそう、物事をみるコツはボーッですよ。日舞だって、絵だってボーッです。余分な事は考えずに、自分の器量に応じて感じとればいいのです。ボーッと全体を感じることが大切だと、ボーッとした私は思うのです。ふふふ……。

>フフフのマリコサン
なんとなく分かります。ボーッとは、よく言えば無心といったところでしょうか。無関心とは違ったニュアンスですよね。ふふふ……。とても不気味だけど、マリコさんのふふふ、味があって気に入ってます。

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