おじいさんの古時計が戻ってきた
初代サヘエおじいさんが結婚記念に購入したといわれる掛け時計、明治33年頃のものです。大正4年と昭和4年の大火で残ったのは位牌とこの時計だけでした。昭和の大火では当時10歳だったサキチ少年が背負って難を逃れ、時を刻んできました。
2004/08/30 河北新報:「昭和の大火」も難逃れ 気仙沼に「おじいさんの古時計
震災前、店舗の柱に掛けてあったのが、津波でフックが外れて、引き波でゆらゆらと着地したのでしょう。
第一波の後、階下をのぞいたら、漂着物の上にちょこんと乗っかっていた、、、そんな感じで、無傷に近い形で見つかったのです。
時計をそっと持ち上げて、2階の幾らかでも高いところへ運んで、私たちは別の場所へ避難しました。
本体部分は水に浸かっていなかったようなので、ダメもとでメーカーに修理をお願いしたら直せそうだと回答がありました。それに「震災の修理依頼で100年以上のは珍しい。こんなに使っていただいてありがたい」とおっしゃっていました。その時計が2ヶ月の修理期間を終えて、届きました!頑丈な梱包を開けたら懐かしい顔がひょっこりあらわれました。
文字盤がシミだらけで、、、津波かぶったんですから仕方ありませんね。
部品がないということで8日巻きが15日巻きにパワーアップしました。
ちっちゃな店舗になって窮屈かもしれませんが、どんな時を刻むのか楽しみです。
seiko
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