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2006-10-20

珍魚 珍客

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 タイトルに「珍」を入れたのは珍客が持ってきた珍魚だからです。

 マゼランアイナメ、通称メロです。数年前までは「銀むつ」として出回っていましたが、本当のムツと混乱するので、今はメロと呼ばれているようです。市場に出たときにはすでに切り身やみそ漬けになって、生にありつけるなんてもちろん初めてです。調べてみるとアイナメの種類ではないんです。名前の通りきっとマゼラン海峡あたりで獲れるのかなと思いきや、それも違う。南氷洋の深海に生息するんだそうです。

 そういえば数年前、日本でも消費できそうな魚を探しに来た調査船が、アフリカ沖で見つけたのが「銀ムツ」というのを思い出しました。きっとマゼラン海峡あたりでアイナメに似た魚だったからなんでしょうね。ややこしい名前になったのは。

 どんなルートをたどったか想像しただけで楽しくなってきました。さっと炙りをくわえて刺身にしたものをワサビ醤油でいただきました。感想はねとっりした白身の魚。お酒はさらっとした冷酒、ぬる燗かな?

 持ってきてくださった珍客ことsasakiさんは年に数回、新潟の地酒などを担いでやってきます。その地酒を残したときには「今度呑む時は連絡を」と携帯番号を置いていきます。平成12年12月12日の入場券を山ほど買ってきて「人生いつもオイッチニ、オイッチニ。だからね!」って分けてくれたり。逸話が途切れない方です。これからも気の利いたお話楽しみにしていますからね!

seiko

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 先日の猛烈低気圧で倒されても咲き続けるコスモス。健気ですね。

2006-10-11

degさんへ

 さんまは焼くかつくだ煮だったらしいdeg家。何を思ったか「刺身のおろし方がいまいち解らない」と電話がありました。さらに皮の剥ぎ方、腹骨の取り方も。

 「あのね、それは包丁をうまく使って、、、。」

 「うまく使うって?」

 じれったい言葉のやり取りに数分。電話で説明するのって難しくて、どっちもイライラしだしてきました。

 「ブログにアップしてよ。」

 「うん、わがった!」

 さんまを切ってはカシャ!皮をむいてはカシャ!撮ってみました。

 いつものカメラと違うので、ちょっと暗いです。

(1)腹ひれの部分からエラまで大胆に切ったら、背中に向けて直角に5ミリほど切りこみを入れる。習字で右にはらって止める、みたいな感覚です。

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(2)そして、魚肉ソーセージを剥くように頭から尾に向かって皮を剥ぎます。

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(3)これからは他の魚と同様、3枚におろします。

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(4)さくのできあがり。これを斜めに切ります。

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(5)さんまの刺身の盛り付けはいろいろあると思いますが、こんな感じでいかが?

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あ、またさんま送るようすか?

seiko

2006-10-05

ちゃっかり、しっかりと

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 夕飯前、「海の見える山中で採った松茸をもらった」と言って、すだち付きで松茸を届けてくれた友人が一人。

 う~ん。無言の主張をされた気がして、大急ぎでエビ、ささみ、ぎんなん、かまぼこを買いに走り、居酒屋せいこ臨時開店です。

 松茸は海を眺めながら育ったのでしょうか。「海の見える山中」なんて何だか海の見える公園みたいにロマンチックな感じがして、ひとり笑ってしまいました。

 ちゃっかり松茸を持参した人にちゃっかりいただいたわたし。それにちゃっかり「土瓶蒸し」にありついた人に、しっかり酔った人。

 今宵は海や山に「乾杯!」しました。

seiko

 hideかっちゃん、本当にどうもありがとう。

2006-09-28

ヨットマンのサンドイッチ

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 着物作家さんのウェブサイトで公開している「ヨットマンのサンドイッチ」をいただく。なにこの重さ。サンドイッチは軽いという先入観があるからなのか、ずっしりとくる。具がぎっしり詰まっていて、マウスもご覧の通り。聞けば浅野屋のパンドカンパーニュを使ったという。アルプスの少女ハイジに出てくる、おじいさんが焼くパンみたいな形をしている。直径35センチはくだらない。このパン屋は仕事場のそばにあって、僕もよく買いに行く。こんなの誰が買うんだろうと思っていたら着物作家さんが買っていた。

 もちろん一口じゃおさまらないし、果物ナイフじゃ刃渡りが短くて中途半端に切れてしまう。端からかじっていったら、反対側から具がはみ出してきたので真ん中からかぶりつく。それにしてもかじってもかじっても減らないサンドイッチは初めてだ。コンビニのサンドイッチ4袋分はあるだろうに、意外とさっぱりしていて飽きない。最後までおいしくいただいた。

 着物作家さん、ごちそうさまでした。

KENJI

東京カレー散歩

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 「ここ辛くてうまいのよ」と、着物作家さんの引率で信濃町にあるタイカレー専門店「メーヤウ」へ。正午前なのに行列ができて、持ち帰り弁当を待つ人であふれていた。職場から歩いて10分足らずのところに、こういう店があったのかと期待が高まる。後ろでは学生が「注射針を打った。見てこれ。」なんて言っている。たぶん向かいの慶応の医学部に通っているのだろう。昼飯前に医術談義とは、僕には縁のない日常だ。隣には「宗千」という大叔母の茶名と同じスナックがあった。場末感たっぷりの扉にしばし見入り、喜寿を過ぎた大叔母のママ姿を想像し「ありえねー」とひとり勝手に暇をつぶしていた。そんなこんなで15分待つ。

 で、大辛メーヤウカレーと牛スジ煮込みそばを注文する。カレーには鶏のドラムとジャガイモとゆで卵が入っていて、見るからに辛そうな赤色を帯びているが、ココナツの甘い香りがした。煮込みそばは淡白なスープに入ったフォーだ。

 見た目からいって、舌がバカになるのはカレーの方だろうから、先にそばに手をつけた。辛味づけはお好みで、テーブルには赤・青唐辛子やナンプラーが備え付けてあった。着物作家さんは赤と青の唐辛子をどばっと入れて、透明なスープが赤らんでいる。僕も真似して入れたら辛いんでないの。一口でむせてしまった。「弱っちいなあ!」とげきをとばされ、意地になって青唐辛子も入れた。

 次にカレー。鼻水が止まらない辛さを初めて体験した。涙が出そうで出ない辛さ。隣のサラリーマンも鼻をかんでいる。ティッシュはそういうことだったのか。汗をふき、鼻をかみ、水を飲みつつも食がすすむ。ハァ~ッと舌を空気に触れさせてまた食べる。その感覚がたまらない。二人とも玉の汗をかきながら平らげた。

KENJI

河原田ライブカメラ

BBっといー東北