アメリカのこと書きますなんて言いながら、日曜日に帰ってきました、はい。
で、書いては消しを繰り返している、アーミッシュについて。去年も書きそびれたので、今度こそ最後まで書きます。たぶん支離滅裂な文章になると思います。
アメリカ東海岸には「アーミッシュ」と呼ばれる人たちがいます。簡単にいえばキリスト教の分派の人達で、昔ながらの生活様式で暮らしている人々です。そのへん説明すると長くなるので、詳しくはこちらで。
アーミッシュ
アーミッシュっていったいどんな人
近代文明を捨てアメリカで今でも移民当時の生活様式を貫く人々
アーミッシュが多く住むペンシルバニア州のランカスター地方。彼らはヨーロッパから移住したドイツ系アメリカ人で、質素な生活を送ることで知られています。化石燃料をばんばん使って、欲にまみれて生活している僕とは正反対。速さより遅さに価値があり、個より公を重視する。ただし文明の利器が全て禁止ではなく、合理的に技術を取り入れているようです。電気はだめでも風力発電での蓄電池はOKだとか、家に電話を引くことはだめでもコミュニティによっては携帯や公衆電話は認められるとか、質素な生活を営む上で必要な技術は取り入れるといった考え方です。
そしてそこで生まれたからといって、そのままアーミッシュになるわけではありません。16才から18才の間、2年間の猶予期間があり、自分でアーミッシュになるか選択します。中にはコミュニティーを離れ、一般社会を選んだり、規律の緩いメノナイトとして生きる人もいますが、ほとんどはアーミッシュとして生きる道を選ぶそうです。
だらだら長くなってしまいました。結局何が言いたいかといえば、便利な生活と物質的な豊かさを追うことが幸せにつながるわけではないんだなと、アーミッシュの暮らしを見て思うのです。なにもペンシルバニアくんだりまで来なくても分かることですし、しかも飛行機と車使って見に行っているわけですからまったく説得力ありません。
というあたりで、いつも止まってしまって書きそびれていました。ともかくも、アーミッシュの生活と考え方に憧れています。質素な生活の根底にある、利他の精神。
そうでありたいと思う時点で、まだまだなんだなと。
KENJI
大人になると許される屋根付きのバギー。時速10〜15キロで移動しています。
こちらは子ども用のバギー。なだらかな丘陵地帯を足げりで移動しています。
アーミッシュが通う小学校。独自の教育システムで、授業はペンシルバニアドイツ語と英語と算数のみ。コミュニティの未婚女性が先生。ご覧の通り教室はひとつしかなく、期間は8年間。それ以上学ぶと知識が先行して謙虚さを失い、神への感謝が失われとの理由で高校や大学はありません。
投資銀行につとめる知り合いが「世界的に見たら水産業は成長産業」という。本当ですかと思うような話ばかりで、思わず「また君たちは穀物バブルの再来を狙っているのか」と意地悪な質問をしたら、本気で反論されました。
要は世界的な人口増、発展途上国の経済発展、魚食の世界的普及から、少なくとも10年で20%の伸びはあると金融関係者は見ている模様。日本の冷凍技術や加工技術は世界一だとのこと。知りませんでした。
漁撈、造船、冷凍、加工、水産の技術が集積する気仙沼の未来は明るいと思いました。なーんて、分がったふりして失礼しました。
KENJI
目黒のさんま祭りが終わって、アメリカへ来ています。で、10月からワシントンへオフィスを開くことになりました。独立して10年、おかげさまで色々な方に支えられ失敗せず、かといって成功もせず(笑)、なんとか生き延びておりますが、ようやく海外に拠点を持てるまでになりました。といっても、当面は先輩の事務所を間借りして、これまで通り東京を拠点に年5〜6回の行き来程度になろうかと思います。これまで日系の商社や自動車メーカーの小さな印刷物を手伝っていたので、その営業強化とマーケティング手法の勉強のために開きました。さて、どこまでできるかわかりませんが頑張ります。
借りたオフィスはホワイトハウスの真北400mのところにあって、南町とまったく同じ緯度にあります。38度53分54秒。あと150m北だったら魚町だったのに。そんなことどうでもいいですね。
seikoさんのカメラが壊れたようなので、代打で北米レポートをお届けします〜。
KENJI
当店など、被災した内湾地区の国登録文化財は次の団体・企業のご支援で応急修理が進められています。世界各地からのご支援に深く感謝申し上げます。
文化財保護・芸術研究助成財団
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気仙沼風待ち通信 2013年2月号(PDF) |
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