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30 posts from 2006年2 月

2006-02-12

十人二十万色

Color_chart  影山のり子さんの工房を訪ねた。僕は染色にまったく無知で、布に色を塗ってハイ出来上がり、みたいに安直に考えていたら大間違い。技法も染料もさまざまだ。たとえば友禅染めは型か手書きかで工程も変わるが、蒸したり洗ったり完成まで十いくつもの工程がある。京、加賀、江戸と地域によっても特徴がある。技法も調べたら辻が花だの重色ぼかしだの色々あって目が回ってしまった。

 写真は染料の配合を微妙に変えながら作ったカラーチャートだ。のり子さんのお手製で、2×5mの生地に120×120種類、1万4400色が規則的に並んでいる。染色専攻の学生は授業で必ずやるそうだが、それにしても一人黙々と配合を変えながら色をつくって、布に刺しての繰り返しとは、こんな気の遠くなる作業は好きでなければできないと思った。完成までに2年かかるという。「譲ってほしいと言われたことがあったけど、これだけはね。」とおっしゃっていた。

 のり子さんによれば、人間の目が見分けられる色は約2万色だそうだ。一人の手でこれだけの色をつくりだせば十分だと思ったが、120×120じゃぁまだまだ、と首を横に振っていた。もっとも、色は波長を区別するために脳内で作り出されたイメージであって、人によって見え方も微妙に異なる。そう考えると、ひとり2万色だとしても、10人だと20万色になるのかもしれない。染色の奥深さを知ると同時に、のり子さんの並々ならぬ染色家魂を感じた。

影山のり子・着物の世界

KENJI

2006-02-11

梅一輪

Umeichirin  二月初めの三陸新報にのっていたので一寸まねて描きました。なんでも目に入るもの目につくんですね。そして直ぐ描きたくねるの。自分でも困ったものだと思ひ乍ら…。

 冬が逆戻りした様に水道が凍ったり寒さが続いたりしております。風邪だけは用心しています。この歳で病気になったら大変ですから。じいちゃんと気をつけてます。あなた方も風邪ひかない様に体だけは気をつける様に。

EIKO

2006-02-10

季節はずれの鮎

Ryouri_0271  今日も雪が降ったり止んだり、お日様が出ても気温があがりません。「さんむいねぇ。雪かきで肩も痛いし、雪はもう飽きたよー。」と街のあちこちから聞こえてきます。

 そんな会話を交わしながらみのり市へ行ったら、季節はずれの鮎が並んでいてびっくり。この時期に何と珍しいとまじまじと見ていたら、釣ったご本人が側にいました。どうやら昨夏しとめた落ち鮎を冷凍保存していたようで、きれいに解凍してあって調理方法もまったく同じです。じっくり焦がさないように焼いてとのことでした。親切に教えていただいたショーゾーさん、ありがとうございました。あなたと私は曾祖父が同じだと知って二度びっくりです。

seiko

2006-02-09

「あざら」料理中

Ryouri_424  大鍋の中身は白菜の漬物です。ということは、気仙沼出身の方ならおわかりでしょうか。yokoの「まだ作んないの?」のひとことで、今宵は白菜漬けを下煮中です。そうです、あざらです。

 おいしい「あざら」を食する前の心構え3か条。

その1 煮込み時の香りに異議を申し立てない。
その2 見た目の異観にもの言わない。
その3 ダシは目抜けでなくても異論をはさまない。

 書きながら、○入さんに電話を入れたら「生の目抜けあるよー。」って返事でした。思わず「えーっ、高いよね。」って言ってしまいましたが、清水の舞台から飛び降りたつもりで買いました。当分水飲んで暮らしますから。

seiko

2006-02-08

選んでね!

Chihiro 展覧会情報をもうひとつ。

 6月に「わたしが選んだちひろ展」がリアス・アーク美術館で開かれるそうです。チラシに載っているいわさきちひろさんの作品を3点選んで応募して、上位100点が展示されるという趣向の企画展です。

 やさしいタッチで描かれた子どもの表情はやすらぎを与えてくれます。それとは逆に、チューリップやひまわりなどの花は鮮やかで力強さを感じます。ぜんぶ見たわけではありませんが、やさしさと強さを兼ね備えているのかな~、なんて思っています。

 どんな絵が選ばれるんでしょうね。楽しみです。せっかくだから応募してみようと思います。「ご応募いいただいた方には抽選でプレゼントをさしあげます。」の一文に惹かれたのもあるんですがね。

seiko

河原田ライブカメラ

BBっといー東北