迎賓館へ行ってきた
先週末、天皇陛下在位20年記念による中庭の一般公開がありまして迎賓館赤坂離宮へ。山県有朋の命をうけた建築家の片山東熊が設計。地上2階、地下1階建て、延床面積5,000㎡(約1515坪)。完成まで10年を要し、総事業費510万円。いまの価値に換算すると500〜1000億円。ひょえ〜!!
迎賓館は、かつて紀州徳川家の江戸中屋敷があった広大な敷地の一部に、明治42年(1909)に東宮御所(後に赤坂離宮となる。)として建設されたもので、当時日本の一流建築家や美術工芸家が総力を挙げて建設した日本における唯一のネオ・バロック様式の洋風建築物です。
戦後、わが国が国際社会へ復帰し、国際関係が緊密化してゆくなかで外国の賓客を迎えることが多くなったため、「旧赤坂離宮」を改修して迎賓館とすることになりました。(迎賓館HPより)
迎賓館って、かつて皇族が住んでいたんですね。知りませんでした。国賓用のゲストハウスだとばかり思っていました。当時、どんな暮らしぶりだったんでしょう。と思って調べてみたら、すこぶる居心地が悪い建物だったらしく、あまり住んでいなかった模様。明治天皇は「ぜいたくだ」と言ったとか。で、昭和天皇と今上天皇が少しの間だけ住んだとのこと。
戦後は国会図書館だったり、東京オリンピック組織委員会の事務局だったことも知りませんでした。改築前とはいえ、迎賓館で仕事ができたなんてうらやましい。使い勝手は悪いでしょうがね。
正面玄関。屋根にある緑青の銅像をアップしてみると…
甲冑をまとったサムライでした。西洋建築であっても日本的です。騎士といったところでしょうか。それと左と右では口が開いているのとそうでないのがあったので、狛犬をモチーフにしたのでしょうか。とても気になります。
正面入口の菊の御紋は、逆光なのに光っていました。後ろから当てているのでしょうか、反射させているのでしょうか。ともかくも、おごそかな気分になりました。
正面から庭を見た風景。寸分狂わず真東向きです。正午には正面中央から光がさしていました。
KENJI
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