ミシェルオバマ大統領夫人が子どもの肥満撲滅キャンペーンの陣頭指揮をとっています。それに呼応して、あちこちで低カロリーの商品が売り出されるようになりました。以前から低カロリーをうたった商品があふれてはいますが、幼少時の食習慣を見直して肥満解消、ひいては医療費抑制を目指しているとのこと。ウォルマートでは安価な野菜が、マクドナルドではオートミールがメニューに盛り込まれるなど花盛り。
レッツ・ムーブ (オバマ夫人の食育運動)
オバマ夫人が特に力を入れたのが学校給食の改善。全米の高校生以下の児童・生徒約5772万人のうち3100万人が昼食を、1100万人が朝食を学校給食で食べています。朝食も学校で摂ることにえっ?と思いましたが、食べないよりはましかも。で、塩分と脂肪分の多いフライドポテトを減らしたり、カロリーの上限と下限を決めたり、給食の栄養基準を改めたそうです。これを意識して、巻き寿司をだす学校もあるんだとか。朝か昼か分からないけれど、寿司をだすとはいなせだねぇ!
そんなことを思っていたら、英ガーディアン紙にサメ漁の糾弾記事が出たという。冗談じゃない。バカも休み休み言えっつうんだ。使っているのはヒレだけじゃないんだぞ。ちゃんと余すところなく使っているし、感謝を込めて魚の慰霊祭もやっている。歴史的背景や精神性を無視して、市場で血みどろになったサメだけを写して世論に訴える手法にどうも違和感を覚えます。ちょっと浅はかではありませんかね。
生態系の破壊だとか種の絶滅を主眼に置いているようだけれど、人工的に増やす牧畜は善で、漁獲は悪かと問われたら、そうでもないように思いますが。むしろ生態系を破壊しているのは森を牧草地にして、砂漠化させてしまった牧畜も考えなければならないでしょう。
なーんて、余計なことを書いてしまいました。
子どもの肥満解消運動について書くつもりが、あらぬ方向へ行ってしまいました。
- まず、記事を書いた東京特派員のジャスティン・マッカリー氏の姓からみて、ご先祖はアイルランドかスコットランド系でしょうね。Mcは「誰だれの息子」という接頭辞だし、カレーつうこうとはご先祖はインド系なのかも。
- 写真を提供したジェレミー・サットン・ヒバート氏はスコットランド生まれで東京在住の写真家。グリーンピースの活動に同行するなど、環境問題に関する写真も撮っているカメラマン。
- ガーディアン紙の「環境面」で取り扱っていること。日本の新聞と違って欧米の新聞は、政治、経済、スポーツ、文化という風に小分けされているので、ガーディアンがどうなっているか知りませんが、おそらく政治面でなく「環境面」に掲載されたものなのでしょう。
- そのほか、ブルームバーグにもこんな記事が。
Shark’s Fin Comes Off Menu as Cruelty Campaign Sways U.K. Chefs
社会現象を起こすようなインパクトのある記事ではありませんが、それが日本で報道されることで事が大きくなったのかもしれません。それよりも、サメを保護しようとするプロパガンダが世界中に流布されていることが問題でしょう。
気仙沼が一地方であるからと卑下することなく、国際世論にきちんと主張する手段を持つ時が来たのかもしれません。言われっぱなしじゃあ、なんだかね。
よしっ。ホワイトハウス前で「Shark fishery is my fortune!(サメ漁は僕の大切な財産です)」ってプラカードあげてくっかなあ(笑)。でもなあ、一人じゃなあ。ぜんぜんデモに見えないし、絵的にニュースバリューもないし。
KENJI
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