先日のテーブルウェア・フェスティバルにて。やっぱりどうしても目が向くのは会津塗だの曲げわっぱだの。おひつを買うか1時間悩む。それに調理器具。たいした料理もしないくせに便利器具に飛びつく癖がある。手の方が早いと知っているのに、道具でいかに便利になるかを知りたくてつい買ってしまう。これまで撃沈した便利器具は数知れず。ギョウザはさみ機に温泉卵マシン、業務用ピーラーにパスタ製造機…。
そんな僕の調理器具熱に喝を入れられたのがこれ。帝国ホテルの銅鍋。開業以来100年使い続けているという。頻度の高い厨房で100年も使っているとはすごい。モノがいいからなのか、丁寧に使っているからなのか、両方とも当てはまるのだろうけど、それよりも使い続けようとする心意気に料理の真髄を感じる。
きみ、きみ。料理は道具で決まるんじゃないんだよ。とあかなべ君は言った(ような気がした)。
KENJI
「seikoちゃん、こんなのいる~?」とスーパー袋に2本、階上のおばちゃんが持ってきてくれました。大きさは何かと比べないと分かりませんね。約40センチあります。
これは何かといいますと、本マグロの卵です。船員さんがおみやげとして遠洋船の冷凍庫にしのばせておいたものだそうです。昔はよく頂いたものですが、最近は船数も船員さんも減って回ってくることがありませんでした。
頂くのは何年ぶりでしょうか。本マグロの内臓は、獲った船上ですぐ処理されるし、これから漁獲規制も入るのでますます手に入りにくくなるかもしれません。
2センチほどにぶつ切りして、濃い目で煮付けました。
たらこと同じように皮が縮むので、くるっとひっくり返って花が咲いたようになります。ん~、見た目ウニって感じもするかな~。なんてね。
食感はたらこを固めに煮付けた感じで、バラバラにならないので面白い形で出来上がります。野菜と煮ても良いかもしれません。細かく切ってマイタケなんかとオリーブオイルで炒めてパスタなんかどうでしょう。
だってね、イタリアの近くの地中海で獲ってきたって言うもん。
seiko
当店など、被災した内湾地区の国登録文化財は次の団体・企業のご支援で応急修理が進められています。世界各地からのご支援に深く感謝申し上げます。
文化財保護・芸術研究助成財団
|
---|
気仙沼風待ち通信 2013年2月号(PDF) |
最近のコメント