624 posts categorized "KENJI"

2006-12-17

あざらカナッペ

Azarakanappe

 歳末恒例のあざらが到着。さてさて、日本酒の肴にちびちびとつまむのもいいけど、ブログに載せるならあっと驚かせてやろうという射幸心が芽生えまして。というわけで、レバーペーストの代わりにあざらを乗せてみました。

 それだけで十分ドロドロ感のあるあざらを、フードプロセッサでさらにペースト状にする。水っぽくなるかと思いきやお好み焼きの生地くらいの固さになった。そのペーストをバターでこんがり焼いたサンドイッチ用トーストにのせるだけ。写真奥があざらペーストのみ、アボカド、きのこソテーペースト、ミモレットチーズを加えてみた。

 まずはあざらペーストのみカナッペを試食。ん、想像していたよりいけんじゃねえの?というのが正直な感想だ。バターの香りに騙されたのかもしれないが、舌にまとわりつくような食感にピリッと酸味が混じって、ゴルゴンゾラチーズのように思えてきた。これは辛口の白ワインのつまみにいいかもしれない。あとの3つは試食前、面白い味になるだろうと期待していたが、酒粕の風味にかき消されてしまって見た目の彩程度でしかなかった。

 このあざらペースト、ほかにも使えるような気がしてきた。バターと生クリームでパスタソースってのはどうでしょう?肉みそを加えたら肉まんの具にならないですかね?

KENJI

2006-12-12

経験の共有

Newyork_052

 コロンビア大学でガンの基礎研究を続ける高校の先輩、Hさんと飲みに行き、もっぱら気仙沼ネタで盛り上がる。気高が鼎が浦と合併しただの、気小の入学児童がいずれ19人になるだの、足跡が同じだから一から説明しなくても話題が進む。そのスピード感がなんとも心地いい。

 高校の話題を切り出すとき、体育教師ギッコと応援練習の話をするとだいたいの先輩方と通じる。というのもみな通ってきた道だから。勤続40年のギッコ先生に教わったOBは多く、初授業は毎年同じ。受身をとって車に轢かれなかったという自慢話なのか漫談なのか分からない話を聞かされる。それを話すと「んだんだ~」と話が広がる。応援練習は入学後の通過儀礼のようなもので、歌えないと一年格という体罰が応援団からくだされた。砂利の上に正座させられただの、スクワットめいたことさせられただの、俺らの時はこうだったと花が咲く。

 経験の共有。学校にはそういう作用もあるのだと思った。

KENJI

2006-12-10

クリスマス

Rockfellar

 金曜日からNYです。マンハッタンはクリスマス一色。聞けばこの時期、海外より国内からの観光客でごった返すという。スーツを着ていると頻繁に道をたずねられて、見るからにアジア人の僕でも、なんちゃってニューヨーカーに浸れるのでちょっとうれしい。

 写真はロックフェラーセンターのツリー。人であふれていた。

KENJI

2006-11-26

日曜庭師

Sentei

 夕方、seikoさんから3人の子供達にメールが入る。

件名:ライブカメラ

本文:時間があったら暗くなる前にどうぞ。

 何事かと覗いたら、fumihide庭師が松を剪定していた。

 楽しくに暮らしている二人を見て、安心する子供達でございました。

 ズミにね~

KENJI

あどけない話

Meijikinenkan2

 空を見上げながら、高村光太郎の「あどけない話」を思い出した。

智恵子は東京に空が無いという
ほんとの空が見たいという
私は驚いて空を見る
桜若葉の間に在るのは
切っても切れない
むかしなじみのきれいな空だ
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ
智恵子は遠くを見ながら言う
阿多多羅山の山の上に
毎日出ている青い空が
智恵子のほんとの空だという
あどけない空の話である

 たしか会津への修学旅行前の授業で習った。断片しか覚えていないが、智恵子は精神病を患っていた、智恵子の故郷は福島である、バスの中で安達太良山はあそこと説明を受けた記憶がある。立体的な旅行にするための配慮だろうが、僕は「東京に空が無い」イメージばかり残った。排煙にまみれた灰色の空。実感を伴なわない空虚さ。それが東京、というイメージで。以来20年、東京への印象のひとつにあったように思う。

 でも違うんじゃないの。真夏の空もだったけど、晩秋の空もさわやかだ。

 空の有る無しは場所じゃなく、見る人の心にあると齢三十三にして気づく。遅いって。

KENJI

河原田ライブカメラ

BBっといー東北