郷土料理:あざら
あざらの発祥はその昔、九条にあった寺の僧侶アジャリさまが、古くなった白菜漬と酒粕で作った精進料理で、アジャリが訛ったという説と荒々しく作るから「あざら」になったという説と諸説ある。今ではコクを出すために魚を入れて出汁を取るようになったが、それは後世になってからだそうだ。
今回「あざら」を作ろうと思い立った時、「あざら人口はどの位だべ?」となった。
「どういう意味で?」とエイコばーちゃんが聞く。
「うーん、作れる人、食べられる人、食べたことある人、知ってる人、、、まで含めて。」
「白菜漬けをどっさり漬けなくなってるしね、あざらを作る人も少なくなってるし。」
「絶滅?料理になりつつあるねー。」
材料は酸っぱくなった白菜漬け、酒粕、めぬけのアラをぐつぐつと煮込むだけなのだが、異様な見た目と香りを放つ。なにせ主材料が「酸っぱくなった白菜漬け」でしかも煮込むのだから、知らない人は組み合わせを想像するだけでオエッっとくるかもしれない。しかし、一度食べたら止まらない逸品と酒党は語る。特に日本酒との相性は抜群で、最近はワインのおつまみにあざらを勧めている人もいるらしい。
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