自灯明法灯明
deg夫妻に第2子が誕生した。おめでとう。16時18分、3530gの男子で、我が家で誕生した新生児の中で一番ビッグだそう。hirokoは森産婦人科にいるが、seiko、eikoとも気分だけは産婆で気が気でなかったらしい。家族が増えて、さらに賑やかになりそうだ。さて、どんな名前になることやら。
ところで、あさひ鮨のおんちゃんの絵はがきに続いて、引き出しの中から紙切れが出てきた。8年前だったか、福岡から羽田へ戻る全日空機の中で書いていただいたものである。隣に座ったのが「おててのしわとしわを合わせてしあわせ。ナ~ム~」のCMで有名な仏壇のはせがわの社長だった。前日の会合で初めて会って「そうか、君は宮城県出身か。会頭選挙で福岡JCの選対本部長やって、仙台JCと戦ったなあ」みたいなことをおっしゃっていた。僕は青年会議所のメンバーでも何でもないが、昨晩そんな会話を交わしていたので隣に座るなり軽く会釈した。
ただ、羽田に着くまで無言というのも失礼なので、社交辞令のつもりで自分の名前の由来を話した。
「ケンジの『ジ』は自分の『自』なんですけど、陸軍の尊敬する先輩の名前だったらしく、祖父がつけたんです。自灯明法灯明の意味も込められているのかもしれません。僕にはさっぱり分かりませんが。」
と話したとたん、背広の内ポケットから筆を取り出して自灯明法灯明の意味、世の中の真理を解説していただいた。エコノミークラスの小さなテーブルで、しかも揺れる機内で紙を黒板代わりにした1時間半の講義だ。内容はすっかり忘れてしまった。覚えているのは、世の中は全てつながっていること、長谷川さんの目がらんらんと輝いていたこと、スチュワーデスに「お客様、着陸ですのでテーブルを元の位置に」と言われて、長谷川さんが舌をペロンと出して頭を掻いていたこと位だ。
名前は自分で付けられない。姓名判断で僕の名前は最悪のようだ。もっとかっこいい名前だったらと恨んだこともある。でも、名前は記号であって個性を表すものではない。そう気付いてからの人生は心地いい。
甥っ子よ、元気に育てよ~。
KENJI
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