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2008-12-14

畠山美由紀芸能生活15周年記念コンサート

Orchardhall

 気仙沼組で押しかけた。本人がステージで「怪しいタイトル」と語った通り、お前は演歌歌手かっ!とでも突っ込みたくなるタイトル。決定過程は知らないけれど、数ある候補から選んだのは彼女自身だろうと勘ぐっている。飾らない人柄というか、バシーンと直球ど真ん中を投げてくるというか。タイトルを見て美由紀ちゃんの歌への想いは今も昔も変わらないと思った。そんな怪しいタイトルにもかかわらず、チケットは発売初日に完売、2150席あるオーチャードホールは満席。会場が見渡せる3階席だったので、下を見たら頭、頭、頭。美由紀ちゃんおめでとう〜!すごいよすごいよ!観客なのに関係者の気分で興奮した。

 約2時間半、25曲にゲストがてんこ盛り。小沼ようすけ、ハナレグミ、笹子重治、キリンジ、アン・サリー、中納良恵、次から次へと入れ替わった。お楽しみ企画でリリー・フランキーとの「ロンリー・チャップリン」は会場からどよめきと笑いが起きた。オーチャードホールだからってタキシード着用なんだもの、リリーさん。しかも白いマフラーぶら下げて。袖に下がるとき「二人で気仙沼へ営業行きましょう」だって。うはは。宮常マーケットで流す二人を想像して笑ってしまった。

 ハナレグミの永積君はどうやらアドリブで歌ったらしく、マネジャーが一生懸命探し出した歌詞が「気仙沼のねえちゃん15周年おめでとう、何ちゃらかんちゃら〜」に変わっていて、美由紀ちゃんは涅槃仏のようにズッコけていた。

 歌はといえば、伸びやかで、哀愁ただよう低音に眼球の奥が潤ってきた。どの曲だったか覚えていない。ボロボロ流す涙でなく、何ていうのだろう、うるうるでもなく、じわっとくる感じ。魂が震えるってこういうのを言うのだろうか。それとアンコールで歌ったアカペラ、会場がひとつにまとまったのを感じた。静まりかえる客席。咳の一つも聞こえない。かく言う僕も目をつぶって歌声に酔いしれた。

KENJI

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2008-12-12

古紙再生装置

Meikoseed

 僕は働く機械が好きだ。こないだ、さつま揚げ製造機の番組に食い入る自分にふと思った。そういえば昔、実家の倉庫にあった電動リフトを意味もなく上下させて壊した。母の実家にあった小型運搬機を最大出力にして坂道を下ったらエンジンから変なにおいがした。たしか小4の頃だったと思う。物珍しさもあったが、何かが変わる気がしてワクワクしたのを思い出す。機械がもたらす便利さ、いま思えばあのワクワク感は「機械で楽になる自分」を想像していたのではないかと。僕の調理器具フリークの原点はここにあるんでしょう、たぶん。

 話は変わって知り合いがオフィスで再生紙をつくる機械を開発して、エコプロダクツ2008で初披露と聞いて行かないわけがない。オフィスに設置でき、薬品もいらない小型古紙再生装置だという。すぐさま飛んでいった。製品の詳細はこちら。製造元は消しゴムメーカーのシード、販売元はシュレッダー大手の明光商会。文書の消去を生業にしている会社同士でつくったなんて素敵ではないか。しかも再生するのだから。

 実演では使い古しのコピー用紙を投入口に入れると排出口から再生紙が出てきた。ほぇ〜。古紙と水だけでこんなに再生するとは。トナーが若干残っているが、オフィスで使うには申し分ない。開発した方に聞いたら、機密文書の多い官公庁や個人情報を扱う企業を販売先として考えているという。たしかに専門業者で溶解したり、シュレッダーにかけるより安全だし、環境にも配慮している。ただ、世界初のコンセプトで市場に受け入れてもらえるか、その辺を心配されていた。

 開発者の心情を聞いて、ますます興味が沸いてきた。中はどうなっているんだろう。ひょっとして中に人がいて、すり鉢で摺って漉して乾かして。そんなありえないことを想像したら、あのワクワク感がよみがえってきた。くぅ〜っ。機械万歳。何かが変わる。僕には手の届かない価格なので、見かけたら褒めそやかそうっと。

KENJI

2008-11-25

ブートキャンプ

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 ホテル併設のスポーツクラブへ行ってみた。ちょうどスタジオレッスンがあったので参加してみる。その名もブートキャンプ。昨年大流行したビリーズブートキャンプと同じようなプログラム。見回したら明らかに僕よりも太った人もいるではないか。これなら僕でもできそうだ。20代とおぼしき女性インストラクターが初参加者に挙手を求めたので手を挙げたら、

「手加減しないわよ!でも無理だと思ったら休んでね」

あいやー、初参加は僕だけだった。しまったと思ったが後の祭り。みんな動く動く。声もハンパじゃない。なのにみんなニコニコしている。始まる前、見下していたデブは動けるデブだった。ひえ〜。僕は声をだしているふりをしながら悲鳴を上げていた。

 終わってみたら全身汗だく。つうかフラフラ。こりゃ帰国してから筋肉痛になりそうだ。

KENJI

2008-11-24

窯焚きを手伝う

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 お客さんへの挨拶をそそくさと済ませ、週末はウィリーさんの窯焚きを手伝いに行く。ニューヨークから西へ250キロ、アパラチア山脈の麓にあるウィリーさんの窯はどこか母の実家に似ている。同じ薪でも風呂を沸かすか、焼き物を焼くかの違いはあるけども。googlemapだとここ。山と農地しかない。といっても主要幹線まで15分だから、山深くもないかもしれない。

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 今回は4番窯だけを使い、通常の窯焚きなら炎につつまれる窯の中から薪をくべる。静寂のなか、燃える音だけが聞こえる。パチパチでなくプシューッ。樹液が沸騰している音だろうか。

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 焚き始めて20時間、ここからは数度の差で色が変わる。

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 炎の勢いを確認しながら、くべる薪の数を指示するウィリーさん。窯の左右と下にいる助っ人が手際よく投げ入れる。

 夕方4時半、終了。

 途中、僕は時差ボケで寝てしまった。気づいた時には打ち上げが始まっていた。

KENJI



2008-11-22

勝ち組と負け組

 一昨日からニューヨークへ。着いて間もなく、外資系証券会社につとめる友人と食事。この金融危機のさなか、デリバティブ商品の設計を担当している猛者で、ジェットコースターに乗っているようなものだと言っていた。

「それにしても君の会社は勝ち組じゃない?」

「勝ち組ってなに?」

「サブプライムの影響少ないから。リーマンは潰れるし、メリルは吸収合併でしょ。君の会社生き残ったじゃないか」

「僕は勝っているとは思わない。そもそも、そんな簡単に勝ち負けがつくと思う?まだ分からないよ。それに勝ち負けで仕事しているわけではないからね。しかしそれって、誰かが負けたと思った時点で勝ち組が生まれるんでない?」

たしかに。勝ち組か負け組かなんて無意味だと思った。仕事でも、人生でも。

KENJI

 

河原田ライブカメラ

BBっといー東北