時代の波
1845年に難破した幸宝丸、千寿丸の乗組員22人を救出し、浦賀へ送り届けた捕鯨船の船長が、難破船のひとつから持ち帰った日本地図です。緯度や位置にズレはあるものの、北海道を除く日本の地名が細かく記されています。これはニューヨークにある日本クラブ1階のギャラリー「はるか海を越えて〜名もなき日本の親善大使〜」展で公開されています。9月2日まで。遭難で捕鯨船に救出されアメリカに渡った次郎吉、ジョン万次郎、ジョセフ彦の3人の半生が紹介されています。
ジョン万次郎については“アメリカで教育を受けた初の日本人”程度の知識しかありませんでした。帰国後、士分に取り立てられ、欧米を知る唯一の日本人として幕府に重用されたそうです。咸臨丸使節団に同行したり、開成学校の教授をつとめたりと、明治維新のキーパーソンの一人だったんですね。
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