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33 posts from 2006年10 月

2006-10-17

釜津田秋まつりへ行く

Boukakuriki

 押角峠を越え、釜津田方面へ。両側から山が迫り、左岸には集落が連なって八瀬と同じ風景が広がる。先日の低気圧のせいで、(岩泉)大川の水かさはいつもの3倍だという。なのに透明な水がとうとうと流れている。水しぶきの音だけが聞こえる世界。おお、これが農家の嫁の事件簿の風景だあ。ブログによれば、AKIさんはチェンソーアートで仙台に行っているはず。お母さんが切り盛りする喫茶店が開いているかは分からない。行き当たりばったりで向かった。

 途中、釜津田中学校で秋祭りが開かれていた。ちょうどチェンソーアートの実演が始まるところで、その様子を遠巻きに眺めていたら、おじさんが片手にメモ用紙を持って近づいてきた。たぶん取材だろう。

「あの~、腰は強いほうですか?」

「ン?どういうことでしょうか。」

 唐突な問いかけに少々混乱する。聞けば次演の棒角力大会の出場者を探しているそうで、僕に白羽の矢が当たった。

「1対1で丸太を押して、5秒間動かなかったら勝ちです。」 

 おお、面白そうだ。僕のじいちゃんは林業だ。丸太を担いだ経験がないことはない。米はたまに担いでる。担ぎのDNAは折り紙つきだ。ひょっとして自分はこのために生まれてきたんじゃないか。手と足が短いのはこのためかも。次々と邪念が浮かんで血が騒ぐ。ヒーローインタビューを受ける自分まで出てきた。

 けど待てよ。ここは釜津田、その道のプロばかりじゃないか。それに時間もない。冷静に考えて、今回は辞退することにした。

 すでに来年の棒角力大会を考え始めてしまった。どうしよ。

KENJI

 

2006-10-16

白雲なびく

Libertytower

 大学ゼミの同窓会が駿河台であった。ちょうどホームカミングデーと呼ばれる卒業10年、20年目と節目のOBOGが招かれるイベントと重なって演目が目白押し。それにしてもおしゃれキャンパスになったなあ。こきたないキャンパスで有名だったのに10年でこれだもの。僕が通っていた頃は解放派のアジ看板が連なり、平成のご時世に火炎瓶だのバリケードだの60年代臭を漂わせていた。それが今では総ガラス張りのビルに様変わりして、貧乏くさい学生も見当たらない。

 十年一昔を感じる。10年なんて、あっという間なんですね~。

KENJI

秋模様

20061015_002

 暖かな日ざしに誘われて、ムカゴを採りました。先週の猛烈低気圧のせいでしょうか、今年は不作かな?でした。葉っぱをひっくり返し、目を皿のようにして探すこと数分。面白いものを見つけました。

 わたしの記憶では「カマきりのたまご」でしょう。

 隣のKさんに聞いたら、知らないと言います。う~ん、博識のKさんでも知らないとなると不安が広がってくるものです。なにせ幼虫の孵化を見たわけでもないし、、、そんな時、ネットという武器がありますね。

 これはカマキリの「卵鞘」と言うそうです。日本に生息するカマキリの種類は約10種ぐらいで、大きさからしてたぶんオオカマキリ。春までずうっと守られて冬を越すんでしょう。この中にどれほどの兄弟がいるんでしょうか?そっと葉陰に戻して「ガンバってね。」とエールを送りました。

20061015_008

 崖を見上げたら、今年のマユミはたわわに実をつけて、思わず「お~!」っと声を上げてしまいました。望遠で狙ったら中身が落ちて、空っぽなのもありました。ピントが合ったのはこれから割れようとしている実でした。

seiko

2006-10-15

内田さん、待ってます

Oshikado_uchidasama

 みたび押角駅へ。五寸幅の柱に使い古しのレールを梁にして組まれたホーム。急ごしらえのように見える素材だけど、つくりは頑丈そう。おお、これが秘境駅かと感動する。時刻表には数字が6つしかない。右下には茂市駅からのお知らせシールが貼ってあった。

「内田様 旅ノート茂市駅で預かっています TEL0193-72-2215」

 こういう細かな配慮は、ローカル線だからこそできるのだと心が温まる。

 テツにとって命の次に大事な旅ノートを忘れていったのだろう。気の毒だ。でも待てよ、内田さんが再び訪れるとは限らない。むしろ再訪しない確率のほうが高そうだ。ということで、当ブログで告知します。押角駅を訪ねられた内田様、旅ノートは茂市駅で預かっているそうです。

KENJI

一宿一飯の恩義

Isshukuippan

 案の定、鉄子は心配されて案内されていた。ご主人から「君たちはずいぶん薄情だと思ったよ」と言われ恐縮するが、家のつくりに目を奪われた。デッキの前を渓流が流れ、その先には線路が見える。天井高4メートルはあろうリビングに、上まで採光窓が広がっている。一方に傾く屋根には芝生が敷かれていた。

 どうやらこの場所が気に入って東京から引っ越し、5年かけてご主人の手で建てているらしく、これから壁の内装をするという。『月刊建築』とか『男の隠れ家』にでてきそうな建物だ。鉄子を拾っていただいた恩義を忘れ、別荘に招かれた気分に酔いしれる。

 いつかこんな家を建ててみたいぞ。室根山麓にしようか、鶴が浦にしようか、妄想ばかりが膨らむ。

KENJI

河原田ライブカメラ

BBっといー東北