成熟した時代
帰省するたび、このご時世にゴミ焼却炉でも作ったのかなと横目で見ていた気仙沼小の校庭にあるステンレス製の柱。実は電子基準点だった。上空2万メートルのGPS衛星からの電波をつねに受信して距離を正確に測り、地殻変動の監視をしているらしい。他にも強震計など精度の高い地震観測を支える計器が設置されている。僕らが通っていた頃は小学校に百葉箱があった程度で、公的な計測機はなかったし、電子基準点の多くが全国の小中学校に設置されていると知って、成熟した世の中になったんだと感じた。
高度な計測器が身近に、しかも学校に設置されているんだもの。昭和の小学生ならまず、珍しがって登ってみたり揺すってみたり、そのうち相合傘でも書いて破壊を試みるはずなのに、平成の小学生は聞き分けがあるなあと思った。それと国土地理院なのか自治体なのか分からないけれども、平穏に観測できる地点として小学校を選ぶというのも成熟した時代の表れなのかなと思う。
愛犬ジョイナが生きていたら、ここにマーキングさせていただろうなあ。
KENJI
最近のコメント