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33 posts from 2006年10 月

2006-10-15

鉄子、おいてけぼり

Oshikadotetsuko

 岩泉へ向かう列車には僕らと同じようにカメラを携えた人が数人、部活の遠征らしき地元中学生が10人、水汲みにきたであろうおじさんが1人、地元の人が数人。1両編成の気動車がグオングオン音をあげて勾配をかけあがる。トンネルに入ると気圧差で落ち葉が列車を追いかけてくる。パーミルがすごいだの、土崎工場製だの、テツならではの会話が弾む。

 岩泉駅から折り返して茂市駅へ戻る途中、押角駅で降りるか悩む。駅テツが車で迎えに来てくれるという。「KENJIどうする?」と鉄子に聞かれるが、僕は降りないことにした。鉄子は遠くをみつめ、2〜3秒悩んで降りると決めた。彼女はマチュピチュ遺跡へ一人で旅したり、琵琶湖を自転車で一周した強者だ。30分位ひとりでも大丈夫だろうと踏んで押角駅で見送る。車掌が「この人本当に降りるの?」みたいな表情をして、なかなか発車しない。押角駅へ観光で来たであろう家族が遠くから鉄子をのぞいていた。

 15分後、見知らぬ番号から着信する。鉄子からだった。

「KENJI?あたしの携帯つながらないから、別の人の借りたの。」

 有事でもあったのか。

「さっき一緒に降りたの、近所の人だったの。そこで待ってるんで。」

 えええ?もう近所の人と仲良くなってんの?

 僕と駅テツは後悔した。たぶん、女ひとりで無人駅にいるのを心配して案内してくださったのであろう。どちらかが降りていれば案じられることもなかっただろうに。

KENJI  

2006-10-14

秘境駅・押角駅

Oshikado_station_1

 僕は乗り物マニアだ、と言えるほどでもないが、乗り物が好きだ。新幹線では用もないのに端から端まで一往復する。中央線では先頭か最後尾に乗って運転席をのぞかないと気が済まない。車は運転しないくせに道に詳しい。タクシーの運転手に教えてもらった抜け道をあーだこーだ助手席から言う。飛行機ではじっとしていられないから通路側に座る。地図と時刻表のどちらかが必ず枕元にある。といっても、キハだのモハだのと車種にはこだわらない。エンジン音で機種が分かるわけでもない。分析するに僕の乗り物好きは「他人と空間を共有する心地よさ」「技術がもたらす便利さ」が楽しいのだ。

 というわけで、行ってきました秘境駅。鉄道マニアにもいろいろあって、撮影好きの撮りテツ、録音する音テツなど種の起源のように分派している。僕は時刻表好きのダイヤテツに含まれるらしい。今回は駅舎が好きな駅テツと、自分では旅行好きと言うが飲み会で「好きな路線は?」と聞きまわるほどのマニア、通称鉄子の3人で向かう。

 JR岩泉線。1日3往復しかない。詳しい情報はウィキに譲るとして、この路線に鉄道雑誌で東の横綱と称されるほどの駅がある。押角駅。国道340号線の押角峠からみる駅はこんな感じだ。谷間に見える小さなホーム。誰が使うのかと思うほど何もないが、それがまたいい。

 僕ら3人は茂市駅へ車をとめて往復してきた。

KENJI

2006-10-12

真夜中のミステリー

 深夜。

 ♪チャー チャララー チャーチャー

 なん、なん、なんなんですか?何の音なんですか。熟睡してたのに。

 それはfumihideの携帯音だと気づくのに暫しかかりました。

 「なんで今頃鳴るのよっ!それに何なのよ、この音楽は!」

 ありったけの文句を吐いて不貞寝しました。

 朝になっての会話。

 「威風堂々って曲なんだ。」

 「それがどうして夜中に鳴るのよ。」

と悪態をついたものの、わたしは気づいていましたよ。2年前、機種変更したのに使いこなせなくって、やっと説明書に夢中になっていたことを。うまく設定できなかっただけですよね。「KENJI帰省21:00」でアラームが鳴ったり、縁の薄い人を登録したり。

 写真は金木犀の花を食べに来たのか、威風堂々さを感じるメジロ。

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seiko

2006-10-11

degさんへ

 さんまは焼くかつくだ煮だったらしいdeg家。何を思ったか「刺身のおろし方がいまいち解らない」と電話がありました。さらに皮の剥ぎ方、腹骨の取り方も。

 「あのね、それは包丁をうまく使って、、、。」

 「うまく使うって?」

 じれったい言葉のやり取りに数分。電話で説明するのって難しくて、どっちもイライラしだしてきました。

 「ブログにアップしてよ。」

 「うん、わがった!」

 さんまを切ってはカシャ!皮をむいてはカシャ!撮ってみました。

 いつものカメラと違うので、ちょっと暗いです。

(1)腹ひれの部分からエラまで大胆に切ったら、背中に向けて直角に5ミリほど切りこみを入れる。習字で右にはらって止める、みたいな感覚です。

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(2)そして、魚肉ソーセージを剥くように頭から尾に向かって皮を剥ぎます。

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(3)これからは他の魚と同様、3枚におろします。

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(4)さくのできあがり。これを斜めに切ります。

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(5)さんまの刺身の盛り付けはいろいろあると思いますが、こんな感じでいかが?

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あ、またさんま送るようすか?

seiko

2006-10-10

国宝犬山城

Inuyama_castle

 ワンコインツアーは後述するとして、本日愛知県犬山市へ出張。ついでに犬山城へ登城。なんて書くと何だか殿様に呼ばれたみたいでかっこいいなあ。まあ、ただの観光なんですけど。初めて天守閣へのぼる。

 城の概要は公式ページでご覧を。僕が気になったのは急な階段であること、おととしまで個人所有であったことの二つ。固定資産欄に「所有物:城郭(国宝犬山城)」とでも書かれていたのであろうか。2年前に財団法人化したそうな。

 急な階段は手すりがないとのぼれない。這ってのぼる感じだ。店米山武の階段も急だけどここまででない。そりゃ当時にバリアフリーなんて発想はなかっただろうし、平均寿命は50歳以下だから、こういう階段でも問題なかったのだろう。

Kt100291_1 

 それにしても最上階の望楼から見る景色は絶景だった。殿様はここでお膳を広げて一杯くいっとやっていたのだろうか。単眼鏡で城下を眺めていたのだろうか。どんな使い方をしていたのだろう。

KENJI

河原田ライブカメラ

BBっといー東北