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2008-02-11

方言をサザエさんで考えてみる

 不平不満を表明した者への別称「ゴンボホリ」「ムッツゲワラス」「ヨメコドカダリ」「ゴセヤギ」「インピンカダリ」をサザエさん一家で考えてみたらどうなるか。気仙沼弁すったのはげだのに載せる素材を探していたら、youtubeにサザエさんオープニング実写版があった。うはは。こういう旅もいいかも。

 それはともかく、上記5語は東北のあちこちで使われているから気仙沼弁というわけではない。気仙沼流の解釈とでもいうのか、関係性や度合いによって称号が授けられるわけで、

 欲求の赴くままに地団駄を踏む=ゴンボホリ=タラちゃん

 納得がいかず拗ねる=ムッツゲワラス=カツオ

 軽い説教=ヨメコドカダリ=サザエ

 経験と論理に基づく注意=ゴセヤギ=フネ

 すべてを無視した難癖=インピンカダリ=波平

と説明したら分かりやすいかな、と思いまして。

 ちなみにインピンカダリは酔うとワゲワガランツァンになると思う。

KENJI

2008-02-05

第7回DIO5人展

Dio2008

 隔年で開いている着物作家さんこと影山のり子さんと、BOOさんこと森尾真理子さんの展覧会があります。前回の4人展からひとり増えて、今回は5人でやるそうです。銀座へお出ましの方はぜひぜひ。時間が許す限りお二方とも在廊していると思います。

第7回 Dio5人展
2月12日(火)~2月17日(日)
AM11:00~PM7:00
(最終日はPM5:00まで)
銀座・大黒屋ギャラリー
東京都中央区銀座5-7-6 大黒屋ビル7F

KENJI

2008-01-30

みずだこ

Mizudako

 魚屋のおばちゃんが「どれ、天気いいがら散歩させっぺが」と水槽から体長1メートル近くの水だこを取り出した。しばらく観察していると何かを探しているようだ。アスファルトをムニャムニャと這いつくばって、足先を四方に広げて溝を探していた。そのうち側溝のフタを見つけて取っ手の隙間から潜り込もうとしている。たこが穴を見つけるまで2分弱。直径5センチもあればくぐり抜けてしまうという。話しこんでいるうちに頭だけ入ってしまったことがあるらしく、穴を見つけたら最後、ペロンと入ってしまうとのこと。

 逃げるタコの足を引っ張るおばちゃん。

 それを想像したら、タコも人も生きるために必死なんだなと思った。

KENJI

2008-01-28

未熟ウーと成熟ウー

 ずっと放っぽらかしにしていた気仙沼弁すったのはげだのを更新しました。

 今回は羨望と嫌悪と同意が一緒くたのウー。気仙沼弁というより「気仙沼人の発音」と言ったほうが正しいかもしれない。

未熟「ウー」…他人をうらやむ時。

成熟「ウー」…強い同意をあらわす時。

 詳しくはこちらで。

KENJI

2008-01-20

新説:気仙沼の由来

P1030005

 先日、千葉県野田市にある関宿城博物館へ行ってきた。ここ一帯は利根川と江戸川の分岐にあたり、江戸から明治期にかけて利根川水運の要衝であったという。以前書いた通り、銚子で積み替えられた荷物はここを通過していたわけで、安波さま信仰もこの利根川一帯に広がっている。そういった利根川流域の文化や習俗を展示している博物館で、水運の歴史を一通り見学できた。

 利根川に沿った千葉県の地図を見ながら、ふと気づいた。この辺は沼が多いと。印旛沼だの手賀沼だの昔は湿地帯だったことが伺える。それに気仙沼が大和朝廷の版図に組み込まれた頃、関東には入植者募集の立札が立てられたと何かで読んだ。さらに中世は房総の葛西氏が気仙沼を支配したことを見ても、実は関東との人的交流は1300年前からあって、気仙沼の先祖の大半は関東から入植してきたのかもしれない。そう考えたら、ひょっとして気仙沼の「沼」ってこの辺の人が名付けたのではないかとひらめいた。

 これまでの説だと、アイヌ語で終端の港を意味する「ケセモイ」か、岩磯所の集落を意味する「ケセのマ」が訛化したと言われている。長万部や占冠と同様、アイヌ人から聞き取ったものを漢字に当てはめたのだろう。それが最初は計仙麻大島神社が示す通り「計仙麻」だったのがいつの間にか「沼」になった。中世は古町まで海だったから、その奥深い入り江を沼に見立てた張本人が房総から来た祖先だった、てな仮説を立ててみた。

 計仙麻が気仙沼と呼ばれるようになったのはいつからなんだろう。

KENJI 

河原田ライブカメラ

BBっといー東北