有田へ行く
いつかは訪れてみたかった磁器発祥の地、有田へ。タイルメーカーを経営する先輩の手引きだったので、浮かれるわけにもいかず心の中ではしゃいでいた。その先輩は有田でも有名らしく、どこへ行っても丁重に対応されている。僕もその相伴にあずかって、一見では会えない方々にお目にかかることができた。まずは14代今泉今右衛門さん。色鍋島の技法を連綿と継承しつつ、プラチナなど新しい素材をつかって作陶しているという。もの静かな方だった。
先輩に人間国宝の井上萬二さんについて聞いたら、
「ああ、萬二さん?いつも地区のスポーツ大会の景品を提供してもらってさ〜。去年はカステラだった。いつも焼き物ばかりで悪いからと言って」
だって。
有田には人間国宝や重要文化財があちこちにった。日常に芸術が溶け込んでいる。
KENJI
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